[バンコク 28日 ロイター] - タイでワチラロンコン国王の67歳の誕生日を祝うため、後頭部の髪の毛を国王の肖像に見えるようカットした人物がいる。側頭部には「王様」「ご長寿を」と文字を刻む念の入れようだ。
この奇抜な髪型をしているのは、ミットリー・マイク・チティヌンダさん(47)だ。カットには3時間以上かかり、髪型を維持するには数日ごとに理髪店に来る必要がある。
一部の王族からは称賛されたが、無礼だと考える人もいる。チティヌンダさんは「見せびらかすためだと思っている人もいるが、そうではない。王への愛情を示すためにやっている」と語った。
タイの王室ファンは、国王を半神的な存在とみなし、極端に崇めている。プミポン前国王は2016年に死去するまで70年間、大衆から愛されたが、即位から約3年たったワチラロンコン国王はまだ前国王の父ほど親しまれていない。
チティヌンダさんはこれまで、軍事政権の指導者だったプラユット首相の髪型もしたことがある。この髪型のおかげで、放射線技師として働く病院で人気があり、患者を安心させるのに役立っているという。