[ナクラン(タイ) 6日 ロイター] - タイ警察によると、北東部ウタイサワンで6日、元警察官の男が銃やナイフを持って託児施設を襲撃し、子ども23人を含む計34人を殺害した。男はその後、自宅で自分の妻と子どもを銃で殺害し、自殺。死者は計37人となった。
このほか、事件では少なくとも12人が負傷した。
地元当局者や警察によると、託児施設にいた子どもの年齢は2─5歳で、犠牲となった子どもの大半は刺されて死亡した。
容疑者の男は昨年、薬物使用の疑いで警察を解雇されたという。
警察は容疑者が使用した銃が9ミリ口径の拳銃で、合法的に入手したものと明らかにした。
ウタイサワンは首都バンコクの約500キロ北東に位置する。
タイの銃刀法は厳しく、違法な銃器の所持は10年以下の懲役刑に処される。しかし、東南アジアの他の国々と比較すると銃の所有率は高く、違法な銃器は紛争が絶えない近隣諸国から持ち込まれることがが多いという。
タイで銃乱射事件はまれだが、2020年には不動産契約を巡る問題に不満を持った兵士が銃を乱射し少なくとも29人が死亡、57人が負傷する事件が起きている。
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