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トムソン・ロイター、四半期利益予想超え 見通し維持 景気減速を警戒

トムソン・ロイターの第3・四半期決算は、利益が市場予想を上回った。2018年1月、ニューヨークで撮影(2022年 ロイター/Andrew Kelly/File Photo)

[ニューヨーク 1日 ロイター] - トムソン・ロイターが1日発表した第3・四半期決算は、利益が市場予想を上回った。今年と来年の業績見通しを維持しつつも、経済見通しが悪化すれば、目標達成に影響が出る可能性もあると警告した。

午前の米株式市場で株価は約3%下落した。

スティーブ・ハスカー最高経営責任者(CEO)は、法務、税務・会計、企業の主要3部門はいずれも長期の事業契約に支えられ、「底堅さ」を示しているとしつつも、来年に向け、人件費を中心とするコスト拡大を注視していると述べた。

第3・四半期の調整後1株当たり利益は0.57ドルで、市場予想の0.50ドルを上回った。売上高は3%増の15億7000万ドルで、予想の15億9000万ドルを小幅下回った。

主要3部門、およびロイターニュース部門の売上高はいずれも1桁の伸びを記録した。

2023年の売上高伸び見通しは5.5─6%増を維持しつつも、23年のマージンについてはインフレと投資の高まりが影響し、39━40%とするガイダンスの下限に向かう見通しとした。

ハスカーCEOは、買収の候補となり得る企業のバリュエーションがピーク時から25%低下していることを踏まえ、「今後数四半期、極めて積極的に買収を検討することになる」と述べた。

マイク・イーストウッド最高財務責任者(CFO)は、企業買収に向け、25年までに120億ドルの資本能力があるほか、年間配当の10%引き上げを継続することが可能とした。

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