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米雇用統計:識者はこうみる
2012年11月2日 / 14:42 / 5年後

米雇用統計:識者はこうみる

[ワシントン 2日 ロイター] 米労働省が2日発表した10月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月に比べて17万1000人増加し、予想の12万5000人増を上回った。雇用増が確認されたことで、6日の大統領選挙で再選を目指すオバマ大統領の追い風になるとみられている。

11月2日、米労働省が発表した10月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月に比べて17万1000人増加し、予想の12万5000人増を上回った。写真はロサンゼルスの就職フェア会場で5月撮影(2012年 ロイター/David McNew)

市場関係者の見方は以下の通り。

●かなり良好、次回は建設関連急増の可能性も

<野村証券(ニューヨーク)のシニア米国エコノミスト、エレン・ゼントナー氏>

統計はかなり良好な内容といえる。家計調査では、就業者が前回9月に80万人強増加したが、今回10月はさらに41万人増加した。失業率は7.9%と、前月の7.8%から上昇したものの、縁辺労働者などを含む広義の失業率は反対に低下しており、このことも好材料とみられている。

非農業部門雇用者数や民間雇用者数の伸びは今回、いずれも予想を大幅に上回り、過去分も上方修正されたもようだ。12カ月平均で見た場合、雇用者数の伸びは依然15万人を超えていないものの、今回の内容が予想以上だったことは疑いない。

大型ハリケーン「サンディ」の影響については、ハリケーンが来る前に集計が済んでいたことから、影響はみられなかったが、次回の統計には反映されることになる。失業率への影響が全体にどう出るかはまだ分からない。建設関連などはハリケーン後の復興に伴い雇用が急増する可能性もある。

●小売り・専門職が押し上げ、雇用全般の改善に満足

<ミラー・タバクの首席経済ストラテジスト、アンドリュー・ウィルキンソン氏>

好ましい内容だ。全般的に力強いが、とりわけ小売り、専門職の雇用が押し上げ要因となった。市場予想を上回ったことに加え、(過去2カ月分の)合計8万4000人の上方修正は心強い。

家計調査に気になる材料もあるが、全般的な雇用改善の兆しに満足している。

ハリケーンの影響を緩和し、これが経済を支援すると予想している。

●上方修正があり良い数字、水準はまだ不足

<チャールズ・シュワブの債券ストラテジスト、キャシー・ジョーンズ氏>

とりわけ前回に続き過去分が上方修正されたという点で、良い数字だ。上方修正が見られるようになったというのは、前回の前向きな兆候の1つだった。それが継続している点は良い。

ただ掘り下げると、まだ力強い数字とは言えない。失業率を8%ではなく、米連邦準備理事会(FRB)が目指す6%近くに押し下げるのに必要な水準にはかなり遠い。現在の2倍の雇用が必要だ。

●唯一の悪材料は予想下回る週間労働時間と賃金指標

<4キャストのエコノミスト、デービッド・スロアン氏>

全体的に前向き(な数字)だ。雇用者数は底堅く、失業率も前月とほぼ同様に低い水準を維持した。家計調査でも雇用増を示すそこそこ良い数字が混ざっている。製造業も前向きな結果で驚いた。過去2─3カ月間弱かった専門職の雇用が力強く反発した。

全般に前向きな統計となったが、唯一の悪材料は週間労働時間と賃金指標が予想をやや下回ったことだ。従って、全てが強い数字と言うわけではない。過去2カ月分にかなりの上方修正がかかった。全般に良い姿を示しながらも、全てが堅調と言うわけではない。

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