[北京 6日 ロイター] 中国共産党の第18回党大会開幕に合わせ、テレビ局は愛国心をかきたてるため革命をテーマにした「赤い」番組の数を増やしている。しかし若者の中にはそのような番組よりも海外ドラマを選ぶ視聴者も多いという。
米ドラマ「バンパイア・ダイアリーズ」を見ているという女性は「米国や香港のシリーズものをよく見る」とコメント。著作権の問題でテレビでは放映されないと思うと述べ、インターネット上で観賞すると語った。
中国政府はテレビ局を厳重に管理しており、議論を呼ぶ番組があれば放映を中止させるほか、共産党の功績を強調するような番組をプライムタイムに流すよう指示するなどしている。
湖南衛視は若者に人気のあるテレビ局だが、革命ドラマを放映すると視聴率が落ちた。一方、国営CCTVは主な視聴者の年齢層がより高いため、「赤い」番組で恩恵も受けている。しかしチャンネル数は140に上り、革命がテーマの番組が席巻しても別の番組を選ぶ視聴者もいるという。
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