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コラム:米中関係、オバマ再選と習新体制で「前向き」に
2012年11月9日 / 05:12 / 5年後

コラム:米中関係、オバマ再選と習新体制で「前向き」に

[ニューヨーク 8日 ロイターBreakingviews] 米国と中国は、これ以上ないほど政治システムがかけ離れている。しかし、オバマ大統領が再選を果たし、中国共産党も間もなく新指導部になる今、両国がわだかまりを捨てられると期待する理由は十分ある。もしオバマ大統領が最近の賢明な外交政策に基づいて事を進めれば、2つの大国間の競争は建設的なものになり得るだろう。

11月8日、オバマ米大統領が再選を果たし、中国共産党が間もなく新指導部になる今、米中両国がわだかまりを捨てられると期待する理由は十分ある。写真はG20サミットでのオバマ大統領と胡錦涛国家主席。メキシコ・ロスカボスで6月撮影(2012年 ロイター/Jason Reed)

2期目を迎えるオバマ大統領の課題は、まず頭を冷やすことだ。選挙戦は前向きなものではなかった。オバマ大統領と共和党の対立候補ロムニー氏は、対中政策をお互いの攻撃材料に使った。ロムニー氏に至っては、大統領に就任した暁には、ホワイトハウス入りした初日に中国を「為替操作国」に認定するとさえ主張した。

他方、今度は中国側から対米批判が飛び出すだろう。次期最高指導者に就任する習近平氏やその周辺は、まず国内で新政権への信任を確立する必要があるからだ。

しかし、今のオバマ大統領には、それを静観していられるだけの余裕がある。

オバマ政権は、過去にも危機にうまく対処してきた。盲目の人権活動家、陳光誠氏が北京で米大使館に駆け込むなどの問題が起きた時も、舞台裏で米中の対話は続けられてきた。

別の火種は投資だ。オバマ大統領は、中国で双方の利益を前進させるために米財界ともっと自由に協力したり、米国や先進国での反中的な保護貿易主義を抑えたりするなど、もっと上手に立ち回ることもできるはずだ。しかし、オバマ大統領の実績は、ある点で心強くもある。一期目の最初の2年間で、米国の対中直接投資は2倍に増えた。

米中関係は紛れもなく、世界で最も重要な2国間関係であり、両国は15年以内にGDPで肩を並べるようになるかもしれない。そうであれば、向こう数年は地政学的な「練習試合」は増えるだろう。オバマ政権の外交政策がアジア重視に舵を切り、中国が南シナ海の天然資源をめぐって周辺国と争っているならなおさらだ。

しかし、両大国は、貿易相手国としてだけでなく、切磋琢磨するライバルとしてお互いを必要としている。オバマ大統領は新米ではなく、すぐに仕事に取り掛かれる。今後10年の中国を率いる新指導部を把握するのに、ロムニー氏であれば数カ月必要だっただろう。継続と実績には大いに価値があるのだ。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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