[フィレンツェ 12日 ロイター] イタリアの北中部で大雨の影響による被害が相次ぎ、中部トスカーナ州では12日までに洪水で少なくとも1人が死亡、数十人が避難を余儀なくされている。
激しい雨で河川が氾濫しているほか、北部の各地では排水システムの問題も露呈。当局によると、中部カバルビオ近郊の町では男性1人が洪水で死亡した。
こうした状況を受け、トスカーナ州のロッシ知事は近隣州にポンプなどの緊急援助を要請。また、住民が自宅からの避難を余儀なくされた地域もあり、政府に対し、グロッセトなど複数の町に軍を派遣するよう要請した。
また、北部ベネチアでは高潮で市内の4分の3が冠水し、観光名所であるサンマルコ広場のほか、商店や家屋、歴史的な宮殿に被害が及んでいる。
ANSA通信によると、今回の高潮は2000年以降では4度目で、観測が始まった1872年以来、6番目の規模だという。
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