November 22, 2012 / 10:47 AM / 7 years ago

日銀が輸出低迷の長期化懸念、中国以外への輸出減が不安材料に

11月22日、日銀で輸出低迷が長期化する可能性への懸念が聞かれ始めている。写真は19日、都内で撮影(2012年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 22日 ロイター] 日銀で輸出低迷が長期化する可能性への懸念が聞かれ始めている。21日に発表された10月貿易統計速報では5490億円と10月として過去最大の赤字となり、輸出の回復時期が不透明だからだ。

自動車輸出が前年比で8割と急減した中国以外に、欧州や中国以外のアジア向けの輸出も軒並み減少している点が不安材料となっている。

日銀は21日に公表した11月の金融経済月報で、先行きの景気判断を10月の当面「横ばい圏内の動き」から「弱めに推移する」に引き下げ、輸出や生産の先行きも「減少を続ける」とし、従来の「弱めに推移する」から引き下げた。来年1─3月の生産は当面「横ばい圏内の動きになるとの感触」と警戒している。ただ、同日の朝に公表されたばかりの10月貿易統計は十分には反映されていないもよう。

10月の貿易統計については、中国以外の国や地域への輸出のマイナス幅について懸念する声が聞かれる。欧州向け輸出が前年比2割と大幅に減少したほか、中国以外のアジアも同4.9%減、うち自動車輸出は3割強も減少しており、長期化の可能性も含めて要因分析を急ぐ。輸出全般の低迷が長期化すれば、自動車メーカーなど企業の設備投資計画が下方修正され、これまで堅調だった内需の下押し要因となり得るからだ。

これまで日銀内では日本経済が今春以降に短期的な景気後退局面に入った可能性があるものの、後退局面は短期に回復するとの解説が聞かれた。ただ、ここにきて年明けすぐには底入れを期待しにくいとの見方も散見され始めている。白川方明総裁は今月20日の定例会見で「日中関係の影響が10月の貿易統計でも確認されると思う。この先どんどん悪化していくのかどうか判断していく必要がある」と話している。

12月19、20日に開かれる次回の金融政策決定会合では市場の追加緩和期待が強いが、同月14日公表の企業短期経済観測調査(短観)などを踏まえ景気判断を詰め、必要ならば追加緩和を辞さないとみられる。

(ロイターニュース 竹本能文;編集 内田慎一)

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