January 30, 2013 / 7:27 AM / 5 years ago

ドコモが販促費増加で4―12月期営業減益、今期純増数達成は黄信号

[東京 30日 ロイター] NTTドコモ(9437.T)は30日、2012年4―12月期の連結営業利益(米国会計基準)が前年同期比5.6%減の7021億円になったと発表した。顧客流出を防ぐための販売促進費が響いた。

4―12月期の売上高は同6.2%増の3兆3707億円だった。スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)の販売台数が伸びたほか、データ通信料も増えた。純利益は同5.5%増の4164億円だった。税制改正に伴い繰り延べ税金資産を前年同期に取り崩した反動が出た。

加藤薫社長は決算会見で、「年間計画に対して順調に進ちょくしている」としたが、「顧客流出や解約率の悪化は続いており、非常に厳しい状況」との認識を示した。今後、主力機種を積極的に訴求していくほか、調達コストなどの観点から機種を絞り込む方針を明らかにした。これまでは20機種など多くの種類を投入してきたが、今後はできるだけ多くの数量が販売できる機種を選び、来期の「冬モデルから本格的に機種を絞り込む」予定で、「選択と集中により、端末の競争力を強化したい」と語った。

<今期純増数の計画達成「楽観できず」>

米アップル(AAPL.O)製のスマホ「iPhone(アイフォーン)5」を販売するソフトバンク(9984.T)とKDDI(9433.T)への顧客流出が止まらず、昨年11月には携帯電話の新規契約から解約を差し引いた数が5年3カ月ぶりに純減に陥った。純減幅は4万0800件と過去最大を記録した。12月は冬モデルの発売が寄与し、23万5100件の純増に戻った。

加藤社長は「11月は非常に厳しかった。12月は回復こそしたが、われわれが望むレベルまでには回復しておらず、非常に厳しい状況に変わりはない」と振り返った。今期の純増数は200万件を計画しているが、4―12月期累計では約85万件。加藤社長は通期目標達成について「楽観できない状況」と述べ、1―3月期は「年度で最大の商戦期。『新生活』『スタート』をキーワードに、学生やその家族を取り込みたい」と意気込みを見せた。

<スマホ販売、LTE契約数は順調>

    4―12月期のスマホの販売実績は969万台、LTE(高速通信)サービス「Xi(クロッシィ)」の契約数は868万件だった。スマホ販売は1月6日時点ですでに1000万台を超えているが、通期計画の1400万台は据え置く。Xiの契約数は同月9日時点で900万件を突破し、加藤社長は「計画を上回るペースで拡大している」と述べた。Xi契約数の通期計画1100万件の達成については「必ず超える」との見通しを示したが、上振れ幅は大きくないとして変更しなかったという。

    13年3月期の連結営業利益予想は前年比6.2%減の8200億円で据え置いた。トムソン・ロイター・エスティメーツによると、アナリスト15人が過去90日間に出した予測の平均値は8231億円で、会社予想はこれと同水準となっている。通期の売上高予想は同6.6%増の4兆5200億円、純利益は9.3%増の5070億円とそれぞれ従来通りとした。

    (ロイターニュース 白木真紀)

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