[13日 ロイター] 米国で緊急警報システム(EAS)にハッカーが侵入し「ゾンビ襲来」を警告するいたずらメッセージを流した事件について、被害を受けた放送局は13日、メッセージ発信に使用する機器のパスワードを、あらかじめ設定されていたものから変更していなかったことを明らかにした。
事件は11日に発生。ミシガン州の放送事業者協会によると、被害はミシガン州の2局のほか、カリフォルニア、モンタナ、ニューメキシコ各州でも確認されたという。
米連邦通信委員会(FCC)は12日、EASを運用するテレビ局に対し、発信に使用する機器のパスワードを急きょ変更するよう指示した。
モンタナ州のEASでは11日、「死者が墓地から起き上がり市民を襲っているとの報告を受けました」と男性の声でメッセージが流され、ゾンビに近づいたり捕まえたりしないよう警告した。
ハッカーが流したメッセージの内容は無害とされる一方、EASに容易にアクセスできたことから、内容によってはハッカーが大きな被害を与えることが可能だったことが明らかになった。
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