[ワシントン 22日 ロイター] 米国政府は22日、自転車ロードレースの元選手、ランス・アームストロング(米国)が、禁止薬物を使用していた時期に米国郵政公社からのスポンサー料をだまし取ったとして、損害賠償訴訟に参加すると発表した。
アームストロングは薬物使用容疑により自転車競技からの永久追放処分を受け、ツール・ド・フランス7回優勝のタイトルをすべてはく奪された。1月にテレビ番組で過去の薬物使用を告白し、容疑が真実であることを認めた。
裁判で米国政府と争うことで、アームストロングのかつての名声がさらに地に落ち、金銭的にも痛手を負う可能性がある。
ワシントンの連邦検事は声明で、提訴は米国郵政公社がアームストロングの所属チームに支払った何千万ドルというスポンサー料を取り戻すことを目的としているとコメント。米国政府はスポンサー料の合計額を3000万ドル(約28億円)以上としている。
アームストロングの弁護士は声明で、「米国郵政公社の調べによると、同公社はスポンサー契約により合計1億ドル以上もの大きな収益を得た」とし、同公社が実際には損害を受けていないと主張。裁判で争う姿勢を示した。
*本文中と見出しの表現を修正して再送します。