March 21, 2013 / 7:12 AM / 7 years ago

ドル95円後半に下落、麻生財務相が物価目標達成に懐疑的見方

3月21日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の95円後半。写真は2月、都内で撮影(2013年 ロイター/Shohei Miyano)

[東京 21日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の95円後半。午後、日銀が掲げる2%の物価目標について、麻生太郎財務相が2年での達成に懐疑的を見方を示すと、ドル/円のロングポジションの解消につながった。

午前には、国内投資家のドル売り/円買いが上値を抑える一方、株高や黒田東彦日銀総裁への期待感がドル/円を下支えした。

午後の参議院財政金融委員会で、麻生財務相は日銀が目標とする2%の物価上昇率について「2年で簡単にいくかなと正直思わないではない」と発言。ドル/円は弱含み、95.69円まで下落した。欧州系銀行の関係者は「きょうは黒田日銀総裁の会見に期待感があるから、ロングを落とすような発言にはナーバスになっている可能性がある」と指摘した。

日銀の黒田総裁、岩田規久男・中曽宏両副総裁は午後6時から就任会見に臨むが、この関係者はドル/円の下落リスクに警戒している。「いつものことだが、(日銀関連の会見は)あまり大した発言がなくて(ドル/円)が売られるパターンが多い」と話し、「昨日の夜(ドル/円は)けっこう盛り上がったので、その分、怖い感じがする」と付け加えた。ドル/円は、前日のニューヨーク時間に96.13円まで上昇した。

三菱東京UFJ銀行・市場企画部の内田稔チーフアナリストは、黒田日銀総裁の就任会見について、資産買入基金の増額規模や購入する国債の残存年限、購入資産の種類について、具体的にどれだけ踏み込んだ発言がなされるか、臨時会合の可能性が示されるかといった点が焦点になると指摘した。

そのうえで、ドル/円が100円方向を目指して上昇するためには「日銀の緩和策で結構なものが出てくるという期待感、ないしは実際に出てきたものが市場の期待を上回るということが(黒田総裁のもとでの最初の日銀金融政策決定会合が終わる)4月4日の段階で必要だろう。その翌日発表の米国の雇用統計で(非農業部門雇用者数の前月比増加幅が)もう一度20万人を超えるという材料がそろえば、100円というところは視野に入る」とした。

内田氏は、きょうの会見で金融緩和策について具体的な示唆がなされなくても、失望感で大きくドル/円が下がる展開は見込みにくく、4月3―4日の日銀会合までは金融緩和への期待が持続するとみている。

(ロイターニュース 和田崇彦)

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below