April 5, 2013 / 5:47 AM / 5 years ago

国債先物が相場急落で取引停止に、「相場崩壊」懸念の声も

[東京 5日 ロイター] 5日の円債市場は大荒れの展開となった。黒田日銀は4日に国債の大量購入を軸にした金融緩和策に踏み切ったが、この日はオペそのものが見送られたことで期待が裏切られたとの見方が広がり、長期国債先物に売りが相次いだ。

東京証券取引所は2008年10月14日以来、4年半ぶりに取引を一時停止する「サーキットブレーカー」制度を発動。店頭では長期金利の指標10年債利回りが乱高下した。強引な金融緩和に対して「相場崩壊」を懸念する声も出ている。

<買い先行後に一転、急落>

国債先物の中心限月6月限は前日より34銭高い146円38銭でこの日の取引を始めた。一時は146円41銭まで買われた。日銀が3、4日に開催した金融政策決定会合で国債を大量購入すると表明。「レジームチェンジを強烈に印象付けた」(みずほ総研の高田創・常務)と好感する声が強まり、国債が買われた流れを引き継いだ。

日本相互証券の新発10年物は一時0.315%と、前日より0.120%ポイント低下し、連日で史上最低水準を更新した。

ところが午後に入ると相場が急変。先物相場は逆に前日より2円94銭安い143円10銭まで値下がりする事態に陥った。東証は、前日より1円安に達した午後1時08分に、規定に基づいて10分間取引を停止。再開後も売りが止まらず、同29分に2円安で2回目の取引停止に追い込まれた。

一方、朝方に史上最低を更新していた10年物は午後に0.620%に急騰。その後は落ち着きを取り戻したが、結局は前日より0.1%ポイント高い0.535%で取引を終えた。

<オペ見送りが引き金に>

相場急変のきっかけになったのは日銀がこの日、新たな国債買い入れを通告しなかったことだ。取引開始前には市場で1回目の国債買い入れが通告されるとの読みが多かった。このため、「在庫を整理することができず、投げ(保有国債を売却する)が出た」(RBS証券の福永顕人チーフ債券ストラテジスト)という。

新年度の滑り出しに合わせて先回りして利益を確定しようと保有する国債を売却する動きが出やすいことに加え、財務省が同日実施した流動性供給入札が、予想より悪かったことも弱材料視された。

黒田日銀による強引な緩和策を懸念する声も出ている。みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミスト「長期金利を形成する『物差し』が不明確になり、水準感が失われている。債券市場全体が壊れ、極度に不安定化している」と話す。

(ロイターニュース 金利マーケットチーム;編集 山川薫 宮崎大)

*内容を追加して再送します。

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