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経産相が再発防止を東電社長に指示、福島第1原発トラブル多発で
2013年4月8日 / 07:22 / 5年後

経産相が再発防止を東電社長に指示、福島第1原発トラブル多発で

[東京 8日 ロイター] 茂木敏充経済産業相は8日、東京電力(9501.T)の広瀬直己社長と会談し、福島第1原子力発電所の地下タンクから放射性物質に汚染された水が漏えいするなど、このところトラブルが多発していることについて、「設備の信頼性に関する事故が相次いでいる。二度とこのような事故が起きないよう、全社一丸となって取り組む必要がある」と指摘し、再発防止を指示した。

4月8日、茂木経産相は、東京電力の広瀬社長と会談し、福島第1原発でトラブルが多発していることについて再発防止を指示した。都内の東電本店で2011年4月撮影(2013年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

6月未明に東電が発表した汚染水の漏えいに加え、先月18日には電源トラブルにより1号機、3号機、4号機の使用済み燃料プールと共用プールの冷却設備が停止したほか、今月5日にも電源停止で3号機使用済み燃料プールの冷却が停止するなど、福島第1原発ではトラブルが多発。自らの求めで実現した茂木経産相との会談で広瀬社長は冒頭、「心配をかける事態が続出している」と陳謝。「(電源トラブル発生を受け)総点検のため福島第一信頼度向上緊急対策本部の設置を決めていたが、その矢先に新たな事故が発生した。会社全体のリソースを必要に応じて投入していく」などと弁明した。

東電は同日、汚染水処理の緊急対策を取りまとめ、広瀬社長が茂木経産相に提示。実施内容は、1)第2タンクの水は第1と第6に移送、2)第3タンクの漏えいは上部からと推定し、水位を低下させる、3)タンクの建設を前倒しする、4)試験開始した多核種除去装置を通じて汚染水を浄化させる──など。広瀬氏は「危なっかしいところは総点検する。外部の力もどんどん借りる」と経産相に説明し、理解を求めた。

茂木氏は、汚染水について「海には絶対に出してはいけない。最初の段階から海に出さないためにどうしたらいいか、しっかり考えていただきたい」と、強い口調で広瀬氏に要望した。その上で経産相は、1)電源多重化など主要機器の機能喪失を起こさない態勢の早急な構築、2)汚染水が外部に漏れ出すことのないよう設備・プラントの安全性、信頼性向上対策に万全を期す、3)汚染水の周辺環境への影響評価を含めた地下水のモニタリング実施、4)中長期的な滞留水の管理・貯蔵の課題・取組方針について検証し、結果を公表──などの対策を指示した。

会談終了後、広瀬社長は記者団に対し、今回示した対策を従来から取ることができなかったのかについて、「野戦病院のような現場なので、万全対策を取っていると信じているが、この1カ月くらいのミスについては看過できない。社外の専門家、海外の知見を持っている方のアドバイスも積極的に受け入れる」などと答えた。

(ロイターニュース、浜田健太郎)

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