December 12, 2011 / 5:52 AM / 7 years ago

メキシコ麻薬組織の国境密輸トンネル、専門技術でハイテク化

12月12日、メキシコ政府による麻薬組織対策と米国の国境警備が強化される中、両国の国境下に掘られた麻薬密輸用トンネルの使用頻度が急激に増加し、技術の高度化が進んでいる。写真はメキシコ側のティファナで11月撮影したトンネル(2011年 ロイター/Jorge Duenes)

[メキシコ市 11日 ロイター] メキシコ政府による麻薬組織対策と米国の国境警備が強化される中、両国の国境下に掘られた麻薬密輸用トンネルの使用頻度が急激に増加し、技術の高度化が進んでいる。

メキシコのカルデロン大統領が2006年に就任して以来、地下トンネルは100個以上発見されており、それ以前の15年間に比べ倍増した。当局者らは、最近発見されたトンネルは麻薬組織「シナロア」がつくったものとの見方を示している。シナロアは過去20年間にわたり、特別な技術を用い、専門家チームを組織することで地下トンネルのハイテク化を進めている。

過去1カ月では2つの地下トンネルが発見され、このうち一つでは、末端価格6500万ドル(約50憶5000万円)のマリフアナ32トン以上が押収された。このトンネルもシナロアが掘ったもので、油圧式の鋼製ドア、エレベーター、電動式線路などを完備していたという。

米入国・税関管理局(ICE)のティム・ダースト準特別捜査官は、トンネル掘削にかかる時間は非常に短いと指摘。「2週間で出来上がる」と語った。

また、メキシコ軍のヒルベルト・ランデロス司令官は国境間のトンネルについて、長さなどから判断して、掘削作業を担当するのが専門技術者であることは間違いないとし、「掘削装置は極めてハイテクなものだ」と述べた。

掘削に使われる装置の費用は5万─7万5000ドル。当局者らは、麻薬組織は小型の水平掘削ドリルを使用する傾向にあるとみている。これらのドリルは短時間でトンネルを掘ることができ、国境付近の工業地帯にある倉庫で容易に保管できるという。

こうしたドリルを製造する企業は数社に限られており、ICEは購入者の特定に力を入れているが、業者によると、購入者の身元について正確な情報を得るのは難しい。

米アリゾナ州では1999年にコカイン約30トンの輸送に使われた地下トンネルが発見されたが、トンネルの設計者の行方はいまだ把握できていない。米司法省麻薬取締局(DEA)の広報担当者は、設計者が油圧リフト、エレベーター、発電機、送水ポンプなどの装置を入手できる人物だったことは分かっていると述べ、専門的な知識を持った人物であるとの考えを示した。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below