December 16, 2011 / 5:27 AM / 8 years ago

シリア軍司令官がデモ隊の射殺を命令、離反兵が人権団体に証言

 12月15日、国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は、シリアの反政府デモ弾圧に関する報告書を発表し、その中で軍司令官らがデモ参加者への発砲を明確に指示していたことが明らかになった。中部ホムスで撮影。提供写真(2011年 ロイター)

[ベイルート 15日 ロイター] 国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)」は15日、シリアの反政府デモ弾圧に関する報告書を発表。それによると、軍司令官らがデモ阻止のために「あらゆる手段を講じる」よう命令を下し、デモ参加者への発砲も明確に指示していたことが明らかになった。

HRWはシリア軍と情報当局から離反した兵士ら数十人に聞き取り調査を行い、報告書をまとめた。

特別部隊のある兵士はHRWに対し、4月に行われた南部ダルアー県でのデモ弾圧では、「望むだけの数の銃弾を使用してよい」との許可を受けたと語った。中部の都市ホムスでデモ参加者に発砲した狙撃兵は、射殺の対象となるデモ参加者の割合について、司令官から明確な指示が下されたと証言。「デモ参加者が5000人だった場合、このうち15─20人に発砲するよう指示を受けた」と述べた。

HRWによると、聞き取り調査に応じたすべての離反兵は、司令官が「あらゆる手段を用いて」デモを中止させるよう命じたとし、それがデモ参加者の殺害を意味すると理解されていたと述べた。離反兵の半分は、デモ参加者や市民に発砲するよう指示を受けたと回答しており、その際司令官から発砲の責任は問われないと強調されたという。

HRWは、シリアの治安部隊が市民の殺害、恣意的な拘束、拷問を含む広範かつ組織的な人権侵害を行ったということが離反兵の証言で明らかになったとし、この人権侵害は人道に対する罪だと指摘した。

国連は、約9カ月に及ぶ反政府デモへの弾圧による死者が5000人を超えたと発表している。一方でアサド大統領は先週、平和的にデモを行う市民を殺すよう部隊に命じたことはないと強調。外務省の報道官も、治安部隊は実弾の使用を控えるとの明確な指示を受けていると述べている。

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