December 21, 2011 / 2:31 AM / in 8 years

海外投資家が日本国債を積極購入、7─9月は発行分の7割占める

[東京 21日 ロイター] 日銀が21日公表した2011年7─9月期資金循環統計によると、7─9月期に発行された国債等12兆8396億円の約7割に当たる8兆9414億円を海外投資家が買い越したことが明らかになった。

同時期の国内金融機関の買い越し額の2倍以上で、欧州債務・金融危機への警戒感が高まる中、海外投資家が逃避先として日本国債に積極的に投資を進めたとみられる。

<日本国債の海外保有が最高最高>

国庫短期証券や財融債を含む9月末の国債等の残高は前年比4.7%増の919兆円と過去最高を更新した。うち海外保有分は前年比30.7%増の75兆6769億円となり、過去最高を記録。海外投資家が積極的に日本国債の購入を進めている実態が浮き彫りになった。この結果、9月末の国債等残高に占める海外保有比率は8.2%となり、これまで最高だった2008年9月末の8.5%に次ぐ水準。満期構成別の内訳をみると、短期債が28兆2729億円を占めており、比較的、多くの短期国債を保有している。

<足元では長期債投資目立つ>

フローでみても、7─9月期の国債等の発行のうち、海外勢が8兆9414億円と大きく買い越し。同時期の国債発行額の約7割に達し、国内金融機関の買い越し額3兆8340億円の2倍以上となった。うちわけは短期債3兆5239億円に対し、長期債が5兆4275億円で、前期に続いて足元では長期債への投資の増加も目立つ。

日銀では、こうした海外投資家の動向に関して、日本国債投資に対するスタンスの変化とともに「欧州ソブリン問題の進展にともなってグローバルにみた国債の安全資産としての位置づけがどうなるかが重要なポイント」(調査統計局)と位置づけている。

<家計金融資産は1471兆円、現金・預金が伸び続く>

また、資金循環統計によると、9月末の家計の金融資産残高は前年比0.1%増の1471兆円となった。このうち現金・預金は2.1%増の824兆円で、2011年6月末に次ぐ過去第2位の規模。前年比での増加は19四半期連続となっている。一方、企業の資産は全体で同1.2%減と2四半期ぶりの減少となったが、現金・預金は205兆円と3四半期連続で増加。水準も過去2番目の大きさ。家計、企業ともに、現金や流動性の高い預金を中心に厚めの資産を保有する傾向が継続している。

<企業負債は24年半ぶり1000兆円割れ、政府を下回る>

負債サイドでは、企業の負債が前年比3.2%減の992兆円となり、1987年3月末の950兆円以来、24年6カ月ぶりに1000兆円を割り込んだ。対前年比では企業間・貿易信用の同2.7%減が影響した格好だが、過去10年の企業の借り入れや市場調達の状況をみると、民間金融機関からの借り入れ減少が大きく寄与している。ただ、9月末の借り入れ自体は同0.3%増の334兆円と9四半期ぶりに増加に転じており、日銀では「今後、金融機関が資金需要の掘り起こしに向けて仲介機能を一段を発揮できるかが注目される」としている。また、一般政府の負債は1093兆円となり、2四半期連続で企業の負債を上回った。

(ロイターニュース 伊藤純夫 竹本能文)

*内容を追加して再送します。

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