[ロンドン 3日 ロイター] ロンドン交通局(TfL)は2日、同市のタクシードライバー協会(LTDA)が五輪開催に向けて求めていたタクシー料金の値上げ申請を却下した。大会期間中、タクシーの台数が不足する恐れが生じている。
LTDAは、加盟するドライバーの3割から5割が交通渋滞を懸念して大会期間中の休業を検討していると懸念を表明。また、選手やチーム関係者、メディア関係者、VIPらの輸送遅延を防ぐために設けられた会場付近の専用レーンが通行できないことにも怒りを示している。
LTDAの事務局長は「大会期間中にタクシー台数が不足する危険性が現実的になっている」とコメント。「(専用レーンの)通行を許可してもらえれば話は簡単」と述べた。
ロンドンは道路の幅が狭いことから、国際オリンピック委員会(IOC)にとっても交通問題は懸念のひとつになっていた。
LTDAは、大会期間中の休日・深夜料金上乗せが認められれば、一部のドライバーが稼働するようになると提案。これにより13─22パーセントの値上げになるとみられていたが、TfL側はドライバーのほとんどが大幅な値上げに反対していると反論し、提案を却下した。
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