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米国で34年ぶりに原発建設へ、東芝子会社の原子炉採用
2012年2月10日 / 04:27 / 6年後

米国で34年ぶりに原発建設へ、東芝子会社の原子炉採用

[東京/ロックビル(米メリーランド州) 10日 ロイター] 東芝(6502.T)は10日、子会社の米ウェスチングハウス(WH)製の原子炉を採用するボーグル原子力発電所(ジョージア州)3、4号機について、米原子力規制委員会(NRC)が建設と運転を承認したと発表した。米国の原発新設は34年ぶり。

2月9日、米NRCはジョージア州のボーグル原子力発電所3、4号機の建設と運転を認可した。建設認可は約34年ぶり。写真はNRCのヤツコ委員長。ホワイトハウスで昨年3月撮影(2012年 ロイター/Kevin Lamarque)

昨年の東京電力福島第1原発事故を受けて、NRCは米国内にある原発104基の安全性を調査。原発需要の旺盛な新興国でも、価格より安全性を重視する傾向が強まっている。米国は1979年のスリーマイル島原発事故以降、凍結していた原発建設を再開することになり、原発大国の米国が建設を許可したことで、東芝の国際競争力が高まる可能性がある。

NRCが承認したのは、米電力事業者サザン(SO.N)が計画しているボーグル原子力発電所の原子炉2基の建設と運転。WHが開発した新型加圧水型軽水炉「AP1000」で、出力は1基110万キロワット。3号機は2016年後半、4号機は17年後半の運転開始を目指す。昨年12月にはNRCから設計認証が下りていた。

東芝によると、米国では電力事業者よりNRCに対し、28基(審査中断中も含む)の建設・運転一括許可が申請されており、そのうち14基は「AP1000」で、WHは6基分の設計から建設までのプロジェクト全体の一括契約を締結済み。「AP1000」はテロや災害などを想定して設計され、外部電源喪失時には72時間の原子炉冷却ができ、従来に比べて安全性が高いという。

<ヤツコ委員長は反対票>

NRCは9日の会合で、5人の委員による採決を行い、賛成4、反対1で承認した。反対票を投じたのヤツコ委員長だった。同委員長は福島第1原発事故で生じた安全性への懸念を理由に、「福島(の事故)がなかったかのようなこの認可を支持することはできない」と語った。

原発推進派は同委員長の反対について、NRCが機能不全に陥っている一端が示されたと指摘。NRC委員内の亀裂は、先に行われた米議会公聴会の場でも明らかになっていた。

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