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2012年のアカデミー賞、「心地よい作品」が目白押し
February 23, 2012 / 9:38 AM / 6 years ago

2012年のアカデミー賞、「心地よい作品」が目白押し

[ロサンゼルス 22日 ロイター] 映画界最高の栄誉とされる第84回米アカデミー賞の授賞式が、26日にロサンゼルスで開催される。今年のノミネート作品には、暗い題材を扱った過去数年の受賞作とは違い、見ていてリラックスできるような「心地よい」作品がそろっている。

2月22日、映画界最高の栄誉とされる第84回米アカデミー賞の授賞式が、26日にロサンゼルスで開催される。今年のノミネート作品には、見ていてリラックスできるような「心地よい」作品がそろっている。写真は会場となるハリウッドのコダックシアター(2012年 ロイター/Danny Moloshok)

司会を務める米人気コメディアンのビリー・クリスタルは、授賞式に「心地よさ」をもたらすのに適役とみられている。エンターテインメント・ウィークリー誌のデーブ・カーガー氏は、「食べ物に例えるなら、ビリーは食べると『ほっとする』料理で、おいしく、よく知られている料理だ。それほどスパイシーではない」と評した。

主要ノミネート作品には、モノクロのサイレント映画「アーティスト」(日本公開4月7日)、米公民権運動時代を描いたベストセラー本の映画化作品「ヘルプ 心がつなぐストーリー」(同3月31日)、家族の葛藤を描いた「ファミリー・ツリー」(同5月18日)などがあり、いずれも親しみやすさ、コメディー、愛、人間らしさなどを主題にストーリーが展開している。過去数年に作品賞などに輝いた、イラク戦争での米軍爆発物処理班の兵士を描いた「ハート・ロッカー」や、麻薬取引をめぐり追走劇が繰り広げられる「ノーカントリー」などで扱われていた暗いテーマは影をひそめている。

ノミネートの数では、マーティン・スコセッシ監督の「ヒューゴの不思議な発明」(同3月1日)が作品賞など11部門で最多となり、「アーティスト」が10部門で続いている。ただ、「ヒューゴの不思議な発明」は技術部門でのノミネートが多い一方、「アーティスト」は主要カテゴリーを中心にノミネートされている。

「アーティスト」は、無声映画からトーキーの登場に至るハリウッドの変遷と、それに翻弄される役者の人生について描いた作品。アカデミー賞評論家のデービッド・ポーランド氏は「楽しく、感情を揺さぶる作品で、映画産業やアーティストがテーマ。これらの要素は観客を魅了し、良い気分にさせる」と述べた。

主演男優賞には「アーティスト」のジャン・デュジャルダン、「ファミリー・ツリー」のジョージ・クルーニー、「マネーボール」のブラッド・ピットらがノミネートされている。前哨戦となる他の映画賞などでも主演男優賞に輝いたデュジャルダンが最有力候補とみられており、評論家らは「ファミリー・ツリー」には「アーティスト」ほどの魔法はなく、「マネーボール」も強力な対立候補にはならないとの見方を示している。

監督賞には「アーティスト」のミシェル・アザナビシウス、「ヒューゴの不思議な発明」のマーティン・スコセッシ、「ファミリー・ツリー」のアレクサンダー・ペインらがノミネートされた。先に発表された米監督組合(DGA)賞ではアザナビシウスが受賞したが、スコセッシやペインも有力視されている。

受賞作品予想のヒントについて評論家らは、授賞式の始めに発表される衣装デザイン賞や撮影賞などの技術部門で「アーティスト」が受賞すれば、作品賞などの主要部門も同作品が独占する可能性があるとしている。

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