March 9, 2012 / 8:48 AM / 8 years ago

株価こうみる:壮大な上昇相場、年末1万3000円回復=武者氏

[東京 9日 ロイター] 武者リサーチ代表の武者陵司氏は9日午後、ロイターとのインタビューで、日経平均株価.N225が約7カ月ぶりに1万円を回復したことに関連し、円高・デフレが終わり壮大な上昇局面に入ったとの見方を示した。

3月9日、武者リサーチ代表の武者陵司氏は、日経平均が約7カ月ぶりに1万円を回復したことに関連し、円高・デフレが終わり壮大な上昇局面に入ったとの見方を示した。写真は昨年10月に都内で撮影した株価ボード(2012年 ロイター/Issei Kato)

年末は1万3000円まで回復するという。目先は消費税引き上げ法案をめぐる政局流動化で政策遂行が手詰まりとなるおそれもあるが、株式市場では解散・総選挙を含めた最悪の状況をすでに織り込んでおり、売り材料にはならないと指摘している。

インタビューの概要は以下の通り。

――足元の上昇相場はいつまで続くとみているか。

「基本的には長期的な上昇相場に入ったとみている。過去20年続いた円高・デフレが終わった相場なので、壮大な上昇相場に結びつく。短期的には調整があるかもしれないが、そうした調整を繰り返しながら上昇するイメージだ。東日本大震災前の高値(2011年2月17日に付けた1万0891円60銭)付近は3月中にも回復するのではないか」

――円高・デフレが終わったということは輸出関連株が買われ、相場をけん引するのか。

「円安の恩恵受ける輸出関連が世界景気の回復を背景に注目されるが、円安の最大の受益者は内需関連だ。円安でデフレが終わり賃金上昇の好循環が始まると内需関連に表れる。その意味で、特定のセクターでなく、日本株は循環的に評価される時代になる。株価上昇なら金融セクターも恩恵を受ける。相場はかなりすそ野が広がる可能性がある」

――海外の株価に比べると日本株は戻りが鈍く、日経平均は1万円回復までずい分時間がかかった。それを考えれば、上昇局面もそれほど長続きしないのではないか。

「確かに主要国、特に米国株はリーマン・ショック前高値を上抜けたのに、日本株は安値から動けないなどのギャップが目立った。リーマン後の経済の後退で最も影響が大きかったのは日本だったと言える。リーマン・ショックや欧州危機の本拠地でもないのに(投資家のリスク回避姿勢を背景に)円高・デフレとなり、需要縮小の悪循環が一時的に起こった。それに震災やタイの洪水など想定できない要素が加わった。そうしたスパイラルが終わり、すべてが好転に向かうとみている」

――消費税引き上げ法案をめぐり政局が流動化する可能性もあり、政治の混乱が政策遂行を妨げる構造問題がクローズアップされれば株式市場にもマイナスの影響を与えるのではないか。

「日本経済はここ数年間、民主党主導の拙い政治で低迷してきた。しかし、政治はこれ以上悪くなる要素ではなく、株式市場にとって売り材料にならない。(解散・総選挙など)最悪の状況も織り込まれていると考えるべきだ」

――欧州の債務危機、中国経済のバブル崩壊にも警戒が必要ではないか。

「欧州危機に関しては最終決着ではないが、ギリシャ問題が深刻な連鎖的悪影響をもたらして世界大不況に結びつく可能性は消えたといってもいいのではないか。また、中国経済については管理可能な経済なので、バブル崩壊は現時点では考えられない。国家資本主義であり、自由経済ではないので、危機に対して国家総動員で対処するので問題は考えにくい」

(ロイターニュース 吉池 威)

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below