[26日 ロイター] 世界で最も深いマリアナ海溝への単独到達に成功したジェームズ・キャメロン監督(57)が26日、海底到達時の心境について「完全な孤独」を味わったと振り返った。
キャメロン監督は、帰還した後に記者と電話会談を行い、海底の様子を「太陽の光も届かず、温かさもない場所だった」と表現。「全ての人間から切り離され、完全な孤独を感じた。いかに自分が小さな存在かに気付かされた」と語った。
また、キャメロン監督が海底近くで見つけたのは小さなエビのような生物だけで、今後の映画に使えそうな生物に出会えたかについては、「今すぐには答えられない」とコメントするにとどまった。
特別潜水艇に乗ったキャメロン監督は25日、マリアナ海溝のチャレンジャー海淵として知られる水深約11キロの海底に到達。約3時間滞在し、海洋生物学や地球物理学のためのサンプルを採取したほか、写真や映像の撮影を行った。
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