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ドル81円前半、日銀緩和期待はく落で円買い戻し
2012年4月10日 / 07:02 / 6年後

ドル81円前半、日銀緩和期待はく落で円買い戻し

[東京 10日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べドル安/円高の81円前半。日銀が金融政策の現状維持を決めたことで、一部にあった過度な追加緩和期待がはく落、円は買い戻された。クロス円も軟調。中国の景気減速懸念も足かせとなった。

4月10日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べドル安/円高の81円前半。昨年8月撮影(2012年 ロイター/Yuriko Nakao)

<日銀現状維持で円買い戻し>

ドル/円は81.27─81.87円のレンジで取引された。日銀金融政策決定会合の結果発表前までは81円後半で推移していたが、現状維持が伝わると、円は買い戻された。「きょうは五・十日で仲値にかけて上がっていったが、その中には米系のフローも結構見られた。緩和期待の買いが乗っかっていたようで、その期待がはく落した格好だ」(信託銀)という。

前日の海外市場では、4月27日の日銀金融政策決定会合で追加緩和を示唆する日経新聞電子版の報道を受け、円が30銭弱含む場面があった。今朝も「一部の超短期のプレーヤーが円ロングを巻き戻していた」(外銀)といい、ドルは一時81.87円まで上値を伸ばした。

もっとも、現状維持を受けたドル売り/円買いの動きは限られた。市場では「野田首相と白川総裁が会談したことで一部で追加緩和の思惑が浮上していたが、もともと今回は追加緩和はないというのが大勢を占めていた。期待があった分だけ、いったん円買いに反応したが、影響は限定的」(外資系証券)との声が出ていた。

「27日の会合で追加緩和に踏み切るとの見方が根強く、下値も限られそうだ」(前出の信託銀)という。

<クロス円軟調、中国懸念も足かせ>

クロス円は軟調。午前の外為市場では、米系ファンドを中心とする海外勢によるクロス円での円売り仕掛けが目立ったが、日銀が金融政策を据え置いたことで、こうした動きが巻き戻された。

ユーロ/円は107円前半から106円後半に、豪ドル/円は84円半ばから83円後半に、それぞれ下落。市場では「下げを見ていると豪ドルがガクッと落ちており、この売りが響いている可能性がある」(外資系証券)との見方も出ていた。

「中国の景気減速懸念は根強く、リスク回避的な地合いになっている」(同)という。

中国税関当局が発表した3月の貿易統計によると、輸出は前年比8.9%増と市場予想の7.2%増を上回ったものの、輸入は前年比5.3%増と市場予想の9.0%増を下回った。貿易収支は53億5000万ドルの黒字。予想は13億ドルの赤字だった。

<バーナンキ発言は反応薄>

早朝には、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の発言が伝わったが、相場への影響は限られた。

バーナンキ議長はアトランタ連銀主催の金融市場に関する会合で、米経済について、金融危機の影響から全面的に回復したと言える状況には依然程遠いとの認識を示し、監督当局は銀行システムを強化する新たな方法を見つける取り組みを継続すべきと指摘した。現在の経済情勢や金融政策の見通しには言及しなかった。

為替市場ではバーナンキ発言前に、「(米金融)政策がガラッと変わる余地は乏しく、前回と大きく異なる趣旨の発言にはならないだろう」(外為アナリスト)との見方が出ていた。

(ロイターニュース 志田義寧)

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