May 11, 2012 / 6:47 AM / in 7 years

プーチン氏肝いりの新型機墜落、ロシア航空産業の復活に打撃

5月10日、インドネシアでロシアの旅客機「スーパージェット100」がデモ飛行中に墜落した事故は、プーチン新政権が目指す同国の航空産業立て直しに影を落とすことになった。写真はモスクワで8日撮影(2012年 ロイター/Maxim Shemetov)

[パリ/モスクワ 10日 ロイター] インドネシア・ジャワ島でロシア・スホイ社製の旅客機「スーパージェット100」がデモ飛行中に墜落した事故は、プーチン新政権が目指す同国の航空産業立て直しに影を落とすことになった。

旧ソ連崩壊後、初めて開発された同機の事故がロシアの航空業界の復活に与える影響については、専門家もまだ正確には計りかねている。しかし、国内でも空の安全が懸念される中、少なくとも心理的な打撃になるとの見方が多い。

ロシア側は今回のデモ飛行で、ブラジルのエンブラエルやカナダのボンバルディアといったリージョナルジェット機メーカーに対抗し、ソ連時代に作っていた航空機の安全面での悪評も払しょくする考えだった。

比較的短期間で進められたロシアの新型航空機プロジェクトは、国家の威信をかけたものでもあり、墜落事故は業界の自信を揺るがすとみられている。ただ、事故調査で技術的な欠陥が見つからなければ、事態は変化する可能性もある。

格付け会社フィッチのTom Chruszcz氏は、「もし、事故がパイロットの過失なら、ロシアの航空業界に大きな打撃とはならないが、技術的問題が原因なら顧客の見方や将来の受注に大きく影響する」と予測する。

メドベージェフ首相とのポスト交換を終え、6年間の任期をスタートしたばかりのプーチン新大統領はこれまで、スホイのスーパージェット開発を強力に推進してきた。

アナリストらは、プーチン氏がソ連崩壊で衰退した航空セクターを再生させ、政府による海外への売り込みにつなげることで、国内有権者への威信を保ちたかったとみる。

ソ連最大の軍用機メーカーだったスホイのスーパージェットは、最大座席数98の近距離向けリージョナルジェットで、安全性を理由にロシア機がこれまで採用されなかった海外市場向けに開発された。ロシア政府は、2025年までに航空機販売を2500億ドル(約20兆円)規模に成長させ、欧米大手と対抗するためにソ連時代をも上回る製造計画を打ち出している。

9日の墜落事故は、くしくもプーチン大統領がロシアを世界の舞台に引き上げると宣言した「赤の広場」での戦勝記念日と同じ日に起こった。

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