June 9, 2012 / 12:53 AM / 8 years ago

スペイン、週末にもEUに銀行支援を要請する見通し

[マドリード/ベルリン 8日 ロイター] 複数の欧州当局筋によると、スペインは国内銀行の資本増強に向けて週末にもユーロ圏に対し支援を要請する見通し。

6月8日、2人のEU当局筋と1人のドイツ関係筋は8日、スペインが今週末にも銀行を支援するため金融措置を要請する見通しだと明らかにした。写真は5月撮影(2012年 ロイター/Juan Medina)

欧州連合(EU)とドイツの高官5人は、スペインの支援要請をめぐり、9日午前にユーロ圏の財務次官級による電話協議が行われる予定で、その後ユーロ圏の財務相(ユーログループ)が支援要請の承認について電話で話し合うとの見通しを明らかにした。支援規模についてはまだ固まっていないという。

EU当局者の1人は「9日午後に発表がある予定だ」と述べた。

フィッチ・レーティングスが前日、スペインの格付けを「BBB」へ3段階引き下げてから事態が急展開した。あるドイツ高官は、ここにきてスペイン政府が「事態の深刻さを認識するに至った」と語った。

また6月17日のギリシャ再選挙で緊縮財政措置に反対する左派政党が勝利すれば同国がユーロ圏から離脱する可能性が高まり、市場がパニックに陥る恐れがあるとして、選挙の前に合意することが必要と説明した。

スペインのサンタマリア副首相はこの日、国内銀行の救済策について、国際通貨基金(IMF)や外部監査の報告書を待ってから、政府としての立場を明らかにすると表明した。

「銀行セクターの問題解決にどの程度の資金が必要か見極めるため、われわれは現在、IMFと外部監査会社とともに取り組んでいる」とした上で「必要資金の推定額に関して、こうした手続きに配慮しなければならない。そのため必要額の見通しが確定次第、政府としての立場を表明する」と述べ「何も決定されていない」と言明した。

欧州委員会のアマデウ・アルタファ報道官も、スペインからの支援要請はないとした上で、同国が国内銀行の資本増強に関して支援を要請したきた場合、ユーロ圏として利用できる手段があるとの見解を示した。

こうしたなか、コンスタンシオ欧州中央銀行(ECB)副総裁は、スペインがまもなく国内銀行向け支援を要請する見込みと発言。「スペインは銀行資本増強に特化した支援を要請する見通しだ」とし、速やかに行われることが期待されると語った。支援要請は9日に行われるかとの質問に対しては「どのような可能性もあり得る」と述べた。

スペインが銀行救済に向け欧州各国に支援を要請した場合、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)債を利用してスペインの銀行に支援が提供される公算が大きいとみられている。

ユーロ圏高官は、スペインからの要請があった場合、直ちにEFSFからスペインの銀行再編基金(FROB)に対して支援が提供される公算が大きいと指摘。「市場から資金を調達する必要はなく、現金の受け渡しが行われることもない。『AAA』格付けを得ているEFSF債がそれぞれの銀行に提供される」と述べた。

EFSF債は欧州中央銀行(ECB)による資金供給オペの担保や、銀行間市場の取引に利用することができ、EFSF債を利用した銀行救済の手法はギリシャに対しても利用された。

スペインの銀行救済にかかるコストの正確な規模は現時点では不明だが、国際通貨基金(IMF)がスペイン政府に8日に提示する試算によると、救済規模は少なくとも400億ユーロ(500億ドル)に上るとされる。

*内容を追加します。

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