July 12, 2012 / 12:57 PM / 8 years ago

ゴールドマンが日本のプライム・ブローカレッジ業務を縮小=関係筋

[東京 12日 ロイター] 米ゴールドマン・サックス・グループ(GS.N)は、日本のプライム・ブローカレッジ(PB)業務を縮小する。ヘッジファンドの運営を支援するPB業務のうち、貸株業務を5月に東京から香港に移したほか、日本のPB業務を統括してきた岡部徹マネージング・ディレクターが7月末に退職する。複数の金融関係者が明らかにした。

7月12日、米ゴールドマン・サックス・グループは、日本のプライム・ブローカレッジ(PB)業務を縮小する。写真はニューヨーク証券取引所で2010年7月撮影(2012年 ロイター/Brendan McDermid)

PB業務はヘッジファンドに貸株や融資を提供するほか、決済の事務代行など総合的なサービスを提供するもの。ゴールドマンが5月に東京から香港に移したのは、ヘッジファンド顧客向けに日本株の貸株を行う部隊。日本以外のアジア株の貸株業務を行ってきた香港に機能を集約することで合理化効果を狙う。

岡部氏は、野村証券に勤務後、1997年にゴールドマン・サックス証券に入社。2000年から日本のPB業務に携わり、2010年から同業務のヘッドを務めていた。関係者によると、ゴールドマンは岡部氏の後任は置かず、規模を縮小した形で東京での業務を継続する。

ゴールドマンが2000年から毎年11月に東京で開催してきたヘッジファンド・コンファレンスも今年はシンガポールで行う予定。

ゴールドマンの広報担当者は「当社は顧客のニーズに合わせて人材を適切に配置している。アジア全体ではプライム・ブローカレッジ業務の陣容を拡大しており、日本の顧客へのコミットメントは今後も変わらない」とコメントした。また、ヘッジファンド・コンファレンスとは別に、7月24日に東京でヘッジファンドや投資家向けの「ヘッジファンド・フォーラム」を開催する予定があると語った。

調査会社アジアヘッジの5月の調査によると、ゴールドマンは日本で最大のプライムブローカーで、委託契約件数は17件(運用資産残高27億ドル)。アジアでもトップで、委託契約件数は162件(運用資産残高206億ドル)。

<ジャパン・パッシング>

日本株相場の不振で、日本株ヘッジファンドの残高は低迷を続けている。

調査会社のユーリカヘッジによると、日本株特化型ヘッジファンドは2000年代前半にかけ成長し、06年4月のピーク時には資産残高が390億ドル(約3.1兆円)まで膨らんだ。しかし、08年の金融危機後には125億ドル(約9940億円)規模まで縮小。今年5月末現在の残高は166億ドル(約1.3兆円)となっている。

業界関係者によると、海外投資家の間では、長期低迷が続く日本株への関心が薄れているほか、AIJ投資顧問による年金詐欺事件や増資インサイダーの相次ぐ摘発などで、日本株への投資姿勢が一段と慎重になっている。

(換算レートは1ドル=79.50円)

(ロイターニュース 大林優香;取材協力 程近文;編集 佐々木美和)

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