Reuters logo
米イスラム街の「9・11」11年、憎悪の矛先乗り越え再び活気
2012年9月12日 / 09:32 / 5年後

米イスラム街の「9・11」11年、憎悪の矛先乗り越え再び活気

[11日 ロイター] イスラム過激派が航空機4機をハイジャックし、約3000人の命が奪われた米同時多発攻撃(9・11)から11年。発生直後、憎しみと怒りの矛先はイスラム系米国人に向けられた。

9月11日、米同時多発攻撃の発生直後、憎しみと怒りの矛先はイスラム系米国人に向けられたが、パキスタン系移民2万人が逃げ出したとされる「リトル・パキスタン」は現在、元の姿に戻りつつある。写真はニューヨークで行われた追悼式典で撮影(2012年 ロイター/Mike Segar)

ハイジャックされた航空機2機は、ニューヨークの世界貿易センター(WTC)のツインタワーに突っ込み、もう1機は米国防総省に激突。残りの1機は、乗客がハイジャック犯に反撃した末、ペンシルベニア州で墜落した。

9・11は、ニューヨーク・ブルックリン地区の「リトル・パキスタン」と呼ばれるエリアに住む住民に大きな影響を与えた。少なくとも2万人のパキスタン系移民が、事件発生から数カ月でブルックリンから逃げ出したとされている。

しかし11年が経過した今、「リトル・パキスタン」は元の姿に戻りつつある。

「9・11が起きたとき、お互いに話をしようともしなかった」。一旦、街を離れたIskan Zafar Chaudhryさんはこう振り返り、「今では、すべての住民が友情を取り戻し、会話もするし、外出も一緒にする。いい雰囲気だ」と笑みを浮かべた。

イスラム教の市民団体「米イスラム関係評議会(CAIR)」のMuneer Awad氏は「われわれは、コミュニティーとして恐怖を乗り越え前に進もうとしている」と強調。9・11と、その後の出来事がイスラム系米国人に活力を与える結果になったと語る。

ニューヨークでは、WTCの崩落現場近くにイスラム文化センターを建設する計画をめぐり論争が起こった。また、ニューヨーク市警(NYPD)などが、イスラム教徒の動向をスパイしていたことも明らかになった。

Awad氏は「イスラム系米国人は、このような出来事を通して、今までになかった態度を取るようになった」と指摘。イスラム系米国人が政治的・社会的問題に対し、公の場で意見を明確に主張するようになったと説明した。

NYPDは先月、6年間に及ぶスパイ活動の結果、テロに関する情報は見つからなかったと発表した。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below