September 13, 2012 / 11:57 PM / 7 years ago

「ムハンマド侮辱映像」めぐる反米デモ、イスラム圏全域に拡大

9月13日、米国で制作された映像作品がイスラム教の預言者ムハンマドを侮辱しているとしてエジプトなどで始まった反米抗議行動は、イスラム圏ほぼ全域に拡大している。写真はイエメン・サヌアの米国大使館で撮影(2012年 ロイター/Mohamed Al-Sayaghi)

[サヌア/カイロ 13日 ロイター] 米国で制作された映像作品がイスラム教の預言者ムハンマドを侮辱しているとしてエジプトなどで始まった反米抗議行動は、イスラム圏ほぼ全域に拡大している。

イエメンの首都サヌアでは13日、同映像に抗議するデモ隊数百人が米大使館を襲撃し、警備室の窓ガラスを割ったり、車を燃やすなど暴徒化した。事態の鎮静化に軍も出動し、治安当局者によると、少なくとも15人が負傷した。

エジプトの首都カイロでは、米大使館周辺でのデモが3日目に突入。警察は規制線を設けているが、数百人が投石するなど激しい反米行動が続いている。エジプト国営通信は、これまでに13人が負傷したと伝えている。

クウェートでも米大使館の周りに約200人が集まり、「米国はでたらめを言うな。我々に敬意を払え」などと書かれた横断幕を掲げた。

イランの首都テへランでも学生が反米デモを行ったほか、バングラデシュでもイスラム教徒が首都ダッカの米大使館前でデモ行進を計画。ドイツの在ベルリン米領事館には不審な郵便物が届き、開封した職員が呼吸困難に陥ったため全職員が一時退避する騒ぎがあった。

「ムハンマド侮辱映像」をめぐっては、今週に入ってチュニジア、モロッコ、スーダンの米領事館でも反米デモが行われている。

問題となっている映像作品「Innocence of Muslims(原題)」では、イスラム教の預言者ムハンマドが女性好きのほか、同性愛者などとしても描かれている。数週間前からインターネット上で広まっていたこの映像は、現代のエジプトでキリスト教徒の医師がイスラム教徒に診療所を襲撃されるシーンから始まる。物語はその後、ムハンマドの時代にさかのぼり、預言者が妻や他の女性と性的な関係を持つ場面もみられる。米グーグル(GOOG.O)傘下の「YouTube(ユーチューブ)」は12日、問題の映像へのアクセスをリビアとエジプトで遮断したと発表した。

多くのイスラム教徒にとってムハンマドを描写することは冒とくとされ、過去にも漫画や偶像化が侮辱的ととられて抗議になったり、当局者や聖職者のほか、一般のイスラム教徒や中東のキリスト教徒が非難する問題に発展したこともある。リビア東部ベンガジでは11日夜、この映像に反発した集団が米領事館襲撃し、スティーブンス駐リビア米国大使と3人の大使館職員がロケット弾攻撃で死亡した。

クリントン米国務長官は13日、ワシントンでモロッコ高官らと行った会談の冒頭、「米国政府はビデオとは一切関係ない。われわれは映像の内容とメッセージを断固として認めない」と発言。「個人的にも、このビデオは悪趣味で非難されるべき内容だと思う」と語った。

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