December 16, 2011 / 9:32 AM / 8 years ago

来週の株式市場は個別株物色で「餅つき相場」、相次ぐIPOも支援

[東京 16日 ロイター] 来週の東京株式市場は個別株物色が一段と強まる見通し。新規株式公開(IPO)が相次ぐことも個人投資家の取引増加につながりやすいという。

 12月16日、来週の東京株式市場は個別株物色が一段と強まる見通し。東京証券取引所で8月撮影(2011年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

年末接近で商いが減少し全般の値動きが乏しいなか、リスク回避の強まりで下値警戒感は根強い一方、欧州問題に対してポジティブなニュースがあれば、戻りを試す可能性も指摘されている。

日経平均の予想レンジは8300円─8650円。

残すところ2011年も2週間。年末に近づくにつれて投資家の視点は全般相場から個別株に移りやすいという。「日中の指数の値動きが乏しく、個人投資家を中心に値動きの良い個別株に資金が集中し、値動きが上下に激しい『餅つき相場』が見込まれる」(国内投信)という。特に主力大型株より中小型株がにぎわうと想定されるほか、相次ぐIPO銘柄が活況となれば短期資金の回転にも拍車がかかりやすいと指摘されている。

IPOでは19日にジャパンマテリアル(6055.T)、20日にカイオム・バイオサイエンス(4583.T)と新田ゼラチン(4977.T)、21日にスターフライヤー(9206.T)、22日にミサワ(3169.T)とアイセイ薬局3170.OSと合計6社が新規上場する。国内証券のマーケットアナリストは、台頭するLCC(格安航空会社)に対して健闘が期待されるスターフライヤーと、内需物色の波及が期待されるアイセイ薬局に注目している。

一方、全般は海外要因に一喜一憂する展開が続く見通し。「商品価格やアジア株の急落などをみると、足元では投資家のリスク回避姿勢が再び強まっている感があり、欧州発のニュースにセンシティブになっている」(準大手証券)という。下値では年金の買いなどが支えとなり、売り崩す向きは乏しいものの、東京市場は海外株の動向に振らされる状況が続いており、海外株安とともに下値を探る可能性はあるとみられている。

半面、12月25日には欧州各行のアクションプランの提出期限を迎え「金融システム不安を後退させる材料が出てくれば東京市場の堅調な展開が期待される」(マネックス証券チーフ・ストラテジストの広木隆氏)という。直近まで売り続けていた外国人投資家が徐々にクリスマス休暇に入り、売り圧力の減退につながることも上値を軽くする要因とされる。ただ「あくまでリターンリバーサルが主体で75日移動平均線(8645円37銭=16日時点)が上値の目途」(広木氏)と想定されている。

米国では20日の11月米住宅着工件数など住宅関連指標の発表が相次ぐ。直近では概ね良好な米経済指標が相次いでおり、米景気回復への期待感が一段と高まれば株高につながるとみられている。

国内では20─21日に今年最後の日銀金融政策決定会合が開かれる。今回の会合では金融政策の据え置きがコンセンサスとなっているが、「10月31日の追加緩和実施以降、政策の重心は引き続き緩和方向に傾いており、1─3月期中にも追加緩和策を講じるだろう」(大手証券)との見方が聞かれている。

(ロイターニュース 杉山容俊)

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