March 5, 2012 / 12:31 AM / 7 years ago

中国がGDP目標を7.5%に設定、昨年の8%から引き下げ

[北京 5日 ロイター] 中国の温家宝首相は、5日開幕した中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で、施政方針演説に当たる政府活動報告を行った。その中で2012年の国内総生産(GDP)伸び率について、7.5%を目指す方針を示した。積極的な財政政策および穏健な金融政策を実行することによって、経済成長への下向き圧力に対抗し、依然として高水準にあるインフレ率の抑制を目指す。

3月5日、中国の温家宝首相は政府活動報告の中で、2012年の国内総生産伸び率について、7.5%を目指す方針を示した。写真は北京の建設現場。2月撮影(2012年 ロイター/David Gray)

GDP目標はこれまで長期にわたり目標値だった8%を下回り、市場予想と一致した。指導部交代を控え、経済の安定を重視する姿勢が示された。

温家宝首相は「マネーとクレジットの全体の供給量を適切な水準に維持し、慎重かつ柔軟なアプローチをとることによって、着実かつ旺盛な経済の発展、物価の安定維持、財政リスクの防止を目指す」と述べた。

2012年のGDP伸び率が目標どおり7.5%となれば、1990年以来の低成長ということになる。しかし、政府活動報告で示されるGDP伸び率目標はこれを上回ることが前提となっている面もあり、実際、これより前の8年間には、8%という目標を大幅に上回っている。

マッコーリー銀行(香港)のエコノミスト、ポール・キャベイ氏は「ここ数年、成長率目標は明らかに、上限というよりはむしろ受け入れ可能な最低水準だった。そのため、8%を若干上回る水準が政府の本心だろう」と指摘。さらに「政治的な移行期にあることを踏まえれば、構造改革が大きく進む可能性は低い」と述べた。その上で、成長率を低い水準に設定したことは、世界経済の低迷を踏まえた上でのことだとの見方を示した。

首相は、2012年の最優先課題として「消費需要の拡大」を掲げた。

「消費を刺激するような政策を進める」と表明。「所得分布の調整、中・低所得層の所得増加、購買力向上に積極的に取り組む」と述べた。

首相は、2012年のインフレ率については、2011年の目標と同じ約4.0%との見通しを示した上で、インフレ再燃防止に努めると述べた。中国のインフレ率は昨年中毎月、政府の目標値を上回っていた。

また、2012年の財政赤字は、対GDP比で1.5%になるとの見通しを示した。2011年の財政赤字の対GDP比1.1%を上回る。

<不動産、人民元、地方政府債務>

温家宝首相は、不動産市場の投機的な需要を抑制する方針を明らかにした。首相はまた、人民元については、上下両方向の柔軟性を高めつつ、「基本的な安定性」を維持するとの意向を示した。

「投機的、投資目的の住宅需要を減退させるための政策や措置を厳格に実施、段階的に改善する。不動産市場規制でこれまで成し遂げてきた前進を足がかりに、不動産価格を妥当な水準に引き下げる」と述べた。

首相は、地方政府の債務問題解決に向けて措置をとる方針を示した。2010年末に公表された政府統計によると、地方政府が抱える債務はおよそ10兆7000億元(約1兆7000億ドル)に上り、市場では、財政の持続可能性に対する主要なリスクとして警戒されている。

「地方政府債務の監視を強化、リスク阻止に取り組む。地方政府が運営する資金調達会社について一段の調査を行い、規制する」と述べた。

*情報を追加します。

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