April 9, 2012 / 5:12 AM / 8 years ago

北朝鮮「ロケット」発射準備進む、米本土攻撃能力示す試金石に

[CHOLSAN(北朝鮮)/ソウル 9日 ロイター] 北朝鮮が今週予定している長距離弾道ミサイルとみられるロケットの発射は、米国本土の攻撃が可能なミサイルの発射能力を示す試金石となる。

4月9日、北朝鮮が今週予定している長距離弾道ミサイルとみられるロケットの発射は、米国本土の攻撃が可能なミサイルの発射能力を示す試金石となる。8日撮影(2012年 ロイター/Bobby Yip)

北朝鮮は、ロケットに搭載するのは気象衛星のみと強調しているが、韓国と米国は弾道ミサイルの実験との認識を崩していない。

今回の発射に関して、北朝鮮は中国との国境近くにある発射場を外国メディアに公開。全長30メートルで3段式のロケットは既に発射台に据え付けられており、12─16日の発射に向け準備が進んでいることをうかがわせた。

ロケットは2段目が発射から約3000キロ地点のフィリピン沖の海上で切り離される見通し。

北朝鮮は2009年の打ち上げ時には3段目の切り離しが成功したと主張しているが、専門家は衛星を軌道に乗せることに成功したとはみていない。今回成功した場合、技術の進歩と核弾頭搭載の大陸間弾道ミサイル製造技術の獲得を意味する。

韓国のある軍事関係者は匿名で「飛距離の面ではかなり進歩したが、まだ細かな技術では改良の必要がある」との見方を示した。

韓国の専門家の間では、今回発射される「銀河3号」は2009年に飛距離が3800キロに達したロケットの改良型とみられている。

今回の最大射程距離は6700キロメートル以上とみられており、北朝鮮から最短で約5000キロの米アラスカにも到達可能となる。

各国の専門家の間では、「銀河3号」が都会の人口密集地に墜落する可能性はほとんどないとみられている。

北朝鮮のミサイルシステムの専門家であるSchmucker Technologie(ミュンヘン)のMarkus Schiller氏によると、最大のリスクは誘導システムの不具合によりロケットが北方の中国に向かうことや、予定コースを外れた場合自爆装置が機能しないことだという。

同氏は「もちろん何か問題が生じ想定外の惨事が起こる可能性は常にあるが、このリスクは非常に小さくほとんどゼロといえる。ロケット自体に問題が生じて爆発する可能性の方が大きい」と指摘した。

発射場は中国との国境から50キロの地点にある。

韓国の国営研究機関のある専門家は、匿名を条件に「最悪のシナリオは、ロケットが制御不能になり中国や韓国に向かうことだ」と述べた。

国民が貧困と栄養不良に苦しむ一方、他国からの侵略の抑止力という点から、北朝鮮はロケット技術と核兵器製造能力の開発を最重要課題と位置付けている。

北朝鮮は最大10発の核爆弾製造に十分な核分裂性物質を保有するとみられている。また韓国の聯合ニュースは8日、情報当局者の話として、北朝鮮が3回目の核実験の準備を進めていると報じた。

韓国政府関係者は、今回の発射にかかる費用は1900万ドルと試算している。

ロケットの専門家は「北朝鮮は、核弾頭搭載に関するロケット技術や、大気圏再突入の際の高温に耐えられる素材、核爆弾の小型化など同時に多くの技術を開発していると考えられる」と述べた。

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