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米経済、全面的回復には依然程遠い=FRB議長
2012年4月10日 / 00:36 / 6年後

米経済、全面的回復には依然程遠い=FRB議長

[ストーンマウンテン(米ジョージア州) 9日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は9日、アトランタ地区連銀主催の会合で講演し、米経済について、金融危機の影響から全面的に回復したと言える状況には依然程遠いとの認識を示し、監督・規制当局は銀行システムを強化する新たな方法を見つける取り組みを継続すべきと指摘した。

4月9日、FRBのバーナンキ議長は米経済について、金融危機の影響から全面的に回復したと言える状況には依然程遠いとの認識を示した。写真は3月撮影(2012年 ロイター/Gary Cameron)

現在の経済情勢や金融政策の見通しには言及しなかった。

バーナンキ議長は講演で、2008─09年の世界金融危機の再発を防ごうとしている金融当局がなお、見過ごしている点に焦点を当てた。

議長は「危機による重い人的・経済的コストは、あらゆる措置を講じて再発を防ぐ必要性を鮮明にしている」と指摘。

金融の安定性に関わる問題は、かつては中銀の優先度としては、金融政策の問題よりも低かったが、危機がそれを変えたとし「金融安定化策の重要性は増し、極めて重要な中銀の責務として、現在は一般に、金融政策と同等の重みを持つものとみなされている」と述べた。

銀行に対するストレステスト(健全性審査)については、定期的に実施されるようになるとし、そのために現在、「実施およびコミュニケーション」面で改善の余地があるか見極めるための見直し作業が進められていると述べた。

議長は、その他の政策責任者とともに、かねてよりマネー・マーケット・ファンド(MMF)の脆弱性に懸念を示していた。講演でも、この懸念をあらためて指摘。

「MMFの抵抗力を高めるための追加的措置は、金融システム全体の安定にとって重要であり、真剣な検討を正当化する」と述べ、さらに、危機時に導入された解約・償還請求の殺到を抑える措置は、いまはないことから、そのような事態が起こるリスクが引き続き懸念要因と指摘した。

議長はまた、金融システムの安定を確実にするため、大手金融機関は大規模な資本増強が必要との見解を示した。

議長は質疑応答で「より高い水準の資本が必要だ。それがバーゼルIIIが求めているものだ」と指摘し、銀行の大規模な資本増強が金融システムの安定に不可欠との考えを示した。

さらに、規制当局は、資本増強のために金融機関にかなりの時間を与える可能性があるが、それを着実に推し進めているとの考えを示した。

*内容を追加して再送します。

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