May 31, 2012 / 4:55 AM / in 7 years

焦点:米株式市場、欧州市場の引けが「買い」の合図に

[ニューヨーク 30日 ロイター] 米株式市場で、欧州市場の取引が終了すると同時に買いが入る現象が目立つようになった。それだけ欧州に対する懸念が強いということだ。

5月30日、米株式市場で、欧州市場の取引が終了すると同時に買いが入る現象が目立つようになった。写真は11日、ニューヨーク証券取引所(2012年 ロイター/Brendan McDermid)

S&P総合500種.SPXは5月初め以来6%下落した。ユーロ圏の先行き懸念が高まったことによるところが大きい。

このため5月は、欧州各国の株式市場が引ける米東部時間午前11時半(1530GMT)になると、米国株が反発する日が何日もあった。欧州時間が終われば悪いニュースが飛び込んでこないとの安心感に基づく上昇かもしれない。

USグローバル・インベスターズのシニアトレーダー、マイケル・マトウセク氏は「(欧州の)取引終了前にロングにし、その後株価が反発したところで売っている。このトレードが不思議なくらいうまくいく」と話す。

5月8日の場合、ギリシャが既存の国際支援を拒否してユーロ圏を離脱するとの懸念から、S&P総合500種は午前に1.6%も下落。しかし欧州の取引が終了すると米国株は劇的に下げ渋り、S&Pは0.4安で終わった。

翌9日は一時1.5%下げた後、最終的には0.7%安にとどまった。

ギリシャの財政懸念が再燃した23日には1.5%も下落した後で反発し、結局0.2%高で終了。24日は0.6%下落した後、終値で0.1%高に転じた。

欧州発のヘッドラインが市場を左右する度合いがあまりにも高まっているため、欧州の取引時間終了はニュースが減る合図と受け止められるようになった。トレーダーはそれ以降、欧州に比べれば見通しの明るい米国に集中できるようになる。

<近所で一番立派な家>

フィドゥーシャリー・トラストのマイケル・マラニー最高投資責任者(CIO)は、米国株は「すさんだ地域に建っている一番立派な家なので、欧州株を売って得た資金が米国に振り向けられるのも不思議はない」と話す。

先月、S&P総合500種の中で唯一上昇したのは、欧州の影響を最も受けにくい通信株だった。最も下落したのは欧州と関連の深い素材、金融、ハイテク株だった。

エバーコア・パートナーズのトレーディング責任者、ダグラス・デピートロ氏は、午後の株価上昇は一部、海外からの資金流入によって支えられていると説明。「米国株は相対的に安全に見えるため資金が流れ込んでくる」と述べた。

<一時のお遊び>

午後になって株価が反発する日に上昇が目立つのは景気循環株だ。USグローバルのマトウセク氏は、金鉱株にそうした傾向があるとして金鉱株を使ったトレードを行っている。

オプショントレーダーでさえ、この動きに加わっている。

シェーファーズ・インベストメント・リサーチのシニア・テクニカル・ストラテジスト、ライアン・デトリック氏は、SPDR・S&P500ETF(SPY.P)のコールオプションを「積極的に買う」戦略を詳述。「基本的に、11時15分頃に買い始め、60分から90分だけ保有する」。欧州時間が終わり米国株が上昇を始めるとプレミアムが上昇するので、売って利益を確定するという。

株の出来高は取引開始時と終了時に最も膨らむ傾向があるが、欧州時間の終わる米東部時間午前11時30分には、出来高の急増が見られない。マトウセク氏は、この時間に出来高が増え始めれば、午後の反発を見越した取引が度を越したサインだと指摘。「参加する人が増えた瞬間に遊びは終わりだ。でも今のところ、この取引は金の成る木だ」と話した。

(Ryan Vlastelica記者)

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