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米マイクロンがエルピーダ買収で合意、13年前半に完全子会社化

[東京 2日 ロイター] 米半導体大手マイクロン・テクノロジーMU.Oは2日、経営破綻した国内DRAM(記憶用半導体)専業メーカー、エルピーダメモリを買収することで合意したと発表した。

7月2日、米マイクロン・テクノロジーは、会社更生手続き中の半導体メーカー、エルピーダメモリを約7億5000万ドルで買収する。両社が明らかにした。都内で4月撮影(2012年 ロイター/Toru Hanai)

マイクロンは、今後成長が見込まれる携帯情報端末向けモバイルDRAM技術を得意とするエルピーダを傘下に入れて競争力を向上させ、業界首位の韓国サムスン電子005930.KSを追撃する。会社更生手続き中のエルピーダは総額2000億円の支援を受け、マイクロンの完全子会社として再建の道を歩む。

マイクロンはまず現金で約7億5000万ドル(600億円)を支払い、エルピーダ株式100%を取得、2013年前半に完全子会社化する。エルピーダはマイクロンのDRAMファウンダリー(製造受託)事業を請け負い、マイクロンはその対価として2019年までに約17億5000万ドル(1400億円)を分割して支払う。

エルピーダはマイクロンから約7年かけて支払われるこの1400億円を主に弁済に充てるが、7割の債権が返済されない見通し。エルピーダの管財人を務める坂本幸雄社長は8月21日までにマイクロンによる買収を柱とした更生計画を東京地裁に提出するが、債権者の同意と裁判所の認可を得て、更生計画は確定することになる。

マイクロンは台湾DRAM大手の力晶科技(パワーチップ)5346.TWOから、同社とエルピーダが合弁出資する台湾生産子会社、瑞晶電子(レックスチップ・エレクトロニクス)4932.TWOの全株式24%を約97億台湾ドル(約260億円)で取得する。これにより、マイクロンはエルピーダの持ち分65%と合わせてレックスチップの発行済み株式の約89%を保有することになる。

マイクロンはエルピーダの資産である300ミリウエハに対応した広島工場(広島県東広島市)と子会社で後工程(製品組み立て)の事業を中心とする秋田エルピーダメモリ(秋田市)も譲り受ける。エルピーダとレックスチップの工場を合わせると、300ミリウエハ換算で月産20万枚以上の処理能力となり、これはDRAM、NANDなどの半導体を合わせた現在のマイクロンの生産能力の50%増強することに匹敵する。

米調査会社IHSアイサプライによると、11年のDRAM市場のシェア首位は韓国サムスン電子で42.2%。3位のエルピーダ(13.1%)と4位のマイクロン(11.6%)を単純に合わせると24.7%となり、2位の韓国SKハイニックス000660.KSの23.0%を追い抜くことになる。

エルピーダは1999年、日立製作所6501.TとNEC6701.TのDRAM事業が統合して発足。2003年に三菱電機6503.TのDRAM事業をエルピーダが吸収して設立。しかし円高とDRAM市況低迷に伴う価格下落で業績が悪化。09年には公的資金300億円を注入されるなどこれまで国の支援を受けて再建してきたが、今年2月に会社更生法の適用を申請した。負債総額は国内製造業で最大の4480億円(11年3月時点)だった。

(ロイターニュース 白木真紀)

*内容を追加して再送します。

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