July 5, 2012 / 6:53 AM / 8 years ago

インドがジェネリック医薬品の無料提供を計画、大手製薬に痛手

[ムンバイ 5日 ロイター] インド政府は、全国民に無料でジェネリック医薬品(後発医薬品)を提供することを計画している。予算規模は54億ドル。

7月5日、インド政府は全国民に無料でジェネリック医薬品(後発医薬品)を提供することを計画している。写真はコルカタの病院で患者に薬を渡す薬剤師。今月3日撮影(2012年 ロイター/Rupak De Chowdhuri)

計画では、公共医療機関の医師は無料のジェネリック薬をすべての患者に処方することが可能になる。

この計画は昨年承認されていたが、これまで公表されていなかった。当面の予算配分は数週間以内に発表される見通し。

処方はジェネリック薬に限定されており、商標登録された薬を処方した医師は処罰される。インドは医薬品の分野で世界有数の成長市場であり、大手製薬会社にとっては痛手となる。

KPMGのパートナーで化学・医薬品部門の欧州責任者であるクリス・スターリング氏は「業界にとって打撃となることは間違いない。特にインドでは最近、業界にとって逆風となる決定がいくつか下されていた。医薬品会社が新興国市場の戦略を見直す可能性がある」と指摘した。

インド政府は、新制度の導入で、5年以内に最大で12億人の国民の半数が恩恵を受けるとみている。

保健・家族福祉省のL.C. Goyal次官補は「ジェネリック医薬品のより有効で合理的な使用を促進することが政府の目標だ」と述べている。

今回の動きは、ファイザー(PFE.N)、グラクソ・スミスクライン(GSK.L)、メルク(MRK.N)などの世界的な医薬品大手にとっては痛手となる。これら企業は新たな治療法の研究に巨額の費用をかけ、インドなど新興国市場における商標医薬品の飛躍的な成長を目指している。インドでは医薬品売上高の約90%をジェネリック医薬品が占めている。

インドでの医薬品売上高1位は、2010年に国内ジェネリック医薬品メーカーを買収した米アボット・ラボラトリーズ(ABT.N)。グラクソ・スミスクラインがこれに続く。

調査会社IMSヘルスによると、2005年の医薬品会社の世界の売上高に新興国市場が占める割合は12%だった。これが、2015年までに28%に拡大すると予想されている。新興国市場での売上高の大半は商標登録薬が占めている。

新制度は2012年末まで開始し、2年以内には全国的に導入される予定。国内のジェネリック医薬品会社のドクター・レディーズ(REDY.NS)やシプラ(CIPL.NS)が最も恩恵を受けるとみられている。

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