June 8, 2012 / 12:16 AM / 7 years ago

独首相「ユーロ圏支える行動用意」、フィッチはスペイン3段階格下げ

[マドリード/ベルリン 7日 ロイター] ドイツのメルケル首相は7日、欧州はユーロ圏の安定を支えるため行動する用意がある、との考えを示した。

6月7日、ドイツのメルケル首相は、欧州はユーロ圏の安定を支えるため行動する用意がある、との考えを示した。写真は昨年11月撮影(2012年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

一方、スペインが銀行救済のため欧州連合(EU)の支援を仰がざるを得なくなるとの見方が高まる中、格付け機関のフィッチはスペインの格付けを3段階引き下げた。

スペインのラホイ首相は、国内銀行の資本再編方法について欧州と協議する前に、銀行セクターに関する外部監査の結果を待ちたい、との考えを示した。

国際通貨基金(IMF)は来週11日に、スペインの銀行に関する報告書を公表する予定。関係筋によると、IMFはその中で、少なくとも400億ユーロ(500億ドル)の資本注入が必要になるとの見通しを示すとみられる。

フィッチ・レーティングスは7日、スペインのソブリン格付けを「A」から「BBB」に3段階引き下げ。見通しは「ネガティブ」とした。

フィッチはその理由について、スペインはユーロ圏財務危機の悪化にとりわけぜい弱だと指摘。スペインの銀行は最新の基本シナリオに基づけば500―600億ユーロの資本が必要になり、アイルランドの銀行危機と同じような極端なシナリオに基づけば、銀行セクターを支えるために必要なコストは最大で1000億ユーロ(スペインの国内総生産の9%)に達する可能性があるとの見方を示した。

フィッチによるスペインの「BBB」格付けは、大手格付け会社の中では最も低位で、ジャンク級(投機的等級)をわずか2段階上回る水準。また格下げは、スペインが銀行セクターの資本増強で、欧州連合(EU)の支援を求めることが前提だとしている。

フィッチによると、銀行資本増強コストにより、スペイン債務の国内総生産(GDP)に対する比率は、想定よりもさらに6%ポイント押し上げられ、2015年に95%でピークに達する見通し。

メルケル独首相は、ベルリンでキャメロン英首相と会談した後、「ユーロ圏支援に向けた枠組みをわれわれは構築しており、必要だと分かれば、ドイツはこれを活用する用意があるということを再度強調することが重要だ」と述べた。

キャメロン首相が債務危機に対処するため「迅速な行動」を求めたのに対しては、ドイツは他のユーロ圏加盟国16カ国と協力して「必要なことは何でもする」との考えを表明した。

スペインに対する市場の圧力も強まっているが、スペインは7日実施した中長期国債入札で必要な資金をすべて調達し、市場から依然として資金調達できることを示した。

ただ、10年債の平均利回りは前回の5.743%から6.044%に上昇し、1998年以来の高水準に達した。

スペイン経済省は入札実施後、今回の入札で年内の調達必要額の58%を手当てしたことを明らかにし、利回りについては満足しているとの見解を示した。 政府関係者はロイターに対し「旺盛な需要を集めたことを強調したい。市場で懸念が高まっているにもかかわらず、前回の入札の地合いを裏付けた。スペイン国債への信頼感を示している」と述べた。

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