July 19, 2012 / 4:03 AM / in 6 years

印マルチ・スズキ工場が暴動で停止、1人死亡・邦人2人負傷

[ムンバイ/東京 19日 ロイター] スズキ(7269.T)のインド子会社であるマルチ・スズキ(MRTI.NS)は18日、インド北部のマネサール工場で労働者による暴動が発生し、自動車生産を停止したと明らかにした。

7月19日、スズキのインド子会社であるマルチ・スズキは、インド北部のマネサール工場で労働者による暴動が発生し、自動車生産を停止したことを明らかに。写真は暴動が発生した同工場を調べる警察官ら(2012年 ロイター)

マルチ・スズキによると、同工場では従業員の規律問題をめぐって労組が行っていた抗議行動が暴動に発展し、マネジャーや幹部を含む少なくとも90人が負傷して病院に搬送された。工場の施設も放火された。

広報担当者によると、現在は警察当局が事態の収拾に当たっている。

日本のスズキの広報担当者によると、現地作業員1人が死亡した。このほか、日本人駐在員2人が殴られて負傷し、入院中だが、命に別条はないという。

マルチ・スズキの広報担当者は、暴動が発生したマネサール工場の操業を19日も停止することを明らかにした。

現地の警察当局によると、約90人の労働者が逮捕された。罪名は殺人、殺人未遂、放火。

マルチ・スズキは18日遅く声明を発表し、暴動が起きた経緯について「問題を友好的に解決するため、シニアマネジメントのメンバーが労組側と協議していたが、協議中、労働者がシニアマネジメントのメンバーやマネジャーらを暴行した」と説明した。

それに対し、マルチ・スズキの労組委員長は、事前に準備された労働者や労組を締め付ける活動が暴動や工場閉鎖に発展したとして、会社幹部を非難。「幹部の指示で警備員によって門が閉じられ、警備員が凶器を使って労働者に激しく殴りかかった。彼らは一部の幹部や警察と共に多くの労働者に暴行を加え、殴られた労働者は重傷を負って病院に運ばれた。警備員は会社の施設を破壊し、工場の一部に火を放った」とする声明を発表した。

そのうえで、労組は紛争を解決するため、会社側や政府当局者と協議することを望んでいる、と述べた。

マネサール工場があるハリヤナ州のCharan Lal Sharma労相は、現地テレビに対し、問題について協議するため現地に向かう考えを示した。

マネサール工場では昨年も労働者による暴動が数週間続き、5億ドル以上の被害を受けた経緯があり、今回も工場閉鎖が続けば、自動車生産が深刻な打撃を受ける可能性がある。

マネサール工場の年産能力は55万台で、マルチの生産全体のおよそ3分の1を占めている。

19日のインド株式市場では、マルチ・スズキの株価が一時8.2%急落。0545GMT(日本時間午後2時45分)時点では7.4%安で推移している。

*情報を追加して再送します。

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