Reuters logo
中国の習近平国家副主席の動静、当局やメディアは沈黙続ける
2012年9月12日 / 06:37 / 5年後

中国の習近平国家副主席の動静、当局やメディアは沈黙続ける

[北京 12日 ロイター] 中国の当局やメディアは、中国の次期最高指導者に内定している習近平国家副主席の動静について、12日も沈黙を保っている。中国政府が副主席の健康状態について積極的に公表しないことをめぐり、うわさや憶測も飛び交っている。

9月12日、中国の当局やメディアは、中国の次期最高指導者に内定している習近平国家副主席の動静について、沈黙を保っている。写真は8月、北京で代表撮影(2012年 ロイター)

習副主席はこの1週間、クリントン米国務長官を含む各国首脳や高官との会談を相次いでキャンセル。複数の関係筋によると、水泳中に背中を負傷した可能性が理由とされる。

しかし、中国当局者らは副主席が公の場に姿を見せていないことへの説明を何らせず、中国のインターネット上では突飛な憶測も入り乱れている。例えば、59歳の副主席が脳卒中もしくは心臓発作に見舞われた、暗殺対象となった、戦争に備え身を隠している、といった具合だ。

習副主席は9月1日を最後に公の場に姿を見せておらず、中国政府が健康状態や所在について情報を明かさないことから海外では不安が浮上し始めている。

クレアモント・マッケナ大学(米カリフォルニア州)のミンシン・ペイ教授は「何かしら深刻な事態が起きたに違いない。なぜなら、身体的に深刻な問題がなければ、すぐに国営テレビに登場するはずだからだ」と指摘。「何らかの政治的トラブルは考えにくい」としつつ、「彼は9月1日に講演を行っており、それは(党幹部や長老が集まって重要議題を話し合う非公式会合である)『北戴河会議』の後だ。もしも政治的トラブルに巻き込まれていたら、講演は行わなかっただろう」と解説した。

北戴河会議は海辺の避暑地として知られる北戴河で毎年8月に開催され、翌年の政策について話し合われる。今年の会議では、10月にも開催が見込まれる党大会で公表される新たな指導部人事が主要議題となったもようだ。

新たな最高指導者が決まる党大会は10年ごとの開催になるため、今秋の党大会は中国にとって最重要の政治的イベントだ。だが、開催時期が依然として発表されず、党内に亀裂が生じているとの憶測が広がっている。

中国外務省の洪磊報道官は11日、習副主席の健康状態について問われると、自身は何ら情報を持たないとのみ回答。副主席が生きているか確認できるのかとの質問に対しては、「まともな質問を期待する」とだけ述べた。

同省は外国人記者からの質問に定期的に答えるほぼ唯一の政府機関だが、副主席の状態や所在について繰り返しコメントを拒否している。

中国が世界2位の経済大国となる中、同国の企業スポークスマンや政府当局者は一段と国内外のメディアに対してオープンな姿勢を見せている。

だが、香港城市大学のジョセフ・チェン教授(政治学)は、それが「指導者の健康状態は国家機密といまだに考えている保守派からの根強い抵抗を受けている」と語る。

同教授は「彼らはこの種の情報が指導部の交代プロセスや党大会に影響を与えかねないと考えており、国内や海外に対する説明責任の意識が欠けている」と指摘。「もちろん、こうした問題を協議することが自らの健康状態をさらされることを望まない指導者の怒りを買うことも彼らは懸念している」と述べた。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below