November 15, 2012 / 4:07 AM / 7 years ago

中国の習近平指導部が発足、軍トップの座も掌握

[北京 15日 ロイター] 中国共産党は15日、習近平国家副主席を新たな総書記に選出した。習近平氏は、これまでの9人から7人に減員した中国共産党最高指導部、政治局常務委員のトップとなる。習近平氏はまた、党中央軍事委員会主席にも選出された。党と軍の双方を握り、強力な指導力を発揮できることになる。

11月15日、中国共産党は、習近平国家副主席を新たな総書記に選出。写真は2月、アイルランドのダブリンで2国間の貿易協定についてのセレモニーに出席する同氏(2012年 ロイター/David Moir)

習総書記は北京の人民大会堂で開いた会見で、新たな政治局常務委員を紹介した後、「われわれの党は人民への奉仕に尽くす」と表明。「党は世界に名高い偉業の達成において先頭に立ってきた。われわれはこうした偉業に誇りを持つべきだ」とした上で、「しかし、われわれは自己満足に陥らず、栄誉にあぐらをかくことはない。新たな状況の下、われわれの党は多くの深刻な困難に直面している。党内にも差し迫った多くの問題がある。特に一部の党幹部にみられる汚職や民心との乖離(かいり)、形式主義、官僚主義は解決すべき問題だ」と述べた。

習近平氏は少なくとも向こう5年間、中国のかじ取りを担うことになる。

李克強・副首相も政治局常務委員に選出された。

習近平氏と李克強氏は来年3月、それぞれ国家主席、首相に就任する見通し。

張徳江氏、兪正声氏、劉雲山氏、王岐山氏、張高麗氏も政治局常務委員に就任。改革派とされる汪洋氏や李源潮氏は選出されなかった。

経済担当の副首相に現在就いている王岐山氏(64)は、汚職を取り締まる党中央規律検査委員会書記に就く。

香港バプティスト大学の中国政治専門家、ジャン・ピエール・セバスチャン氏は「最高指導部は分裂している。新たな成長モデルへと転換することは容易で、それについて合意していると思われ、そんなに難しい課題ではない。ただ、政治システムの変革という点では政治的なまひが多くみられる」と解説した。

<「チャイナ・セブン」>

政治局常務委員の数を減らしたのは、意思の統一や決定をしやすくする狙いがあるとみられる。

党内序列によると、張徳江氏は全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員長、兪正声氏は政策助言機関の全国政治協商会議(政協)主席に、それぞれ就くことが見込まれる。

習近平氏は、党総書記を退いた胡錦濤国家主席の干渉をそれほど懸念する必要はなさそうだ。

胡氏は、総書記退任後も軍事委主席にとどまった江沢民前国家主席の例を踏襲しなかった。これにより、習氏は軍トップの座も同時に手中に収めることができた。

汚職や環境汚染などをめぐって民衆の怒りや不安が高まるなか、習近平氏率いる新指導部は難しいかじ取りを迫られそうだ。

一段の政治改革を求める声に、新指導部が一定の前向きな姿勢をみせる可能性はあるものの、完全な民主化へ向けて動き出すとみる向きはいない。党内民主を進め、党内における議論の促進を図る可能性はあるが、党指導部にとっては依然として安定が最優先であり、一党独裁体制は維持される見通しだ。

ジョージ・ワシントン大学エリオット国際情勢スクールで中国政策プログラムのディレクターを務めるデビッド・シャムボー氏は「いかなる政治改革もないだろう。なぜなら、政治システムの中であまりにも多くの人間が政治改革を破滅への道と考えているからだ」と指摘。「彼らは政治改革を、旧ソビエト連邦や『アラブの春』、中央アジアで起こった一連の『色の革命』を通して捉えており、そうなることを望まないだろう」と指摘した。

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