November 28, 2012 / 3:42 AM / 7 years ago

バングラ縫製工場火災は「破壊工作」、劣悪な労働環境が背景か

11月27日、バングラデシュの縫製工場で24日夜発生した火災で労働者111人が死亡したことを受け、抗議行動は2日目に入った(2012年 ロイター/Andrew Biraj)

[ダッカ/シカゴ 27日 ロイター] バングラデシュの縫製工場で24日夜発生した火災で労働者111人が死亡したことを受け、抗議行動が2日目に入り、国内各地の縫製工場では犠牲者を哀悼するため稼働がストップした。同国政府はこの火災について放火が原因と判断している。

中国に次ぐ衣料品輸出国であるバングラデシュでは、労働コストの安さから4500の縫製工場があり、年間輸出額240億ドルの80%を衣料品が占めている。工場での労働環境は劣悪とされ、安全管理のための法整備も進んでいない。工場は過密状態で、非常口には鍵がかけられていることが日常化している。工場火災としては同国史上最悪の惨事となった24日の火災では、150人以上が負傷した。

米小売大手のシアーズ・ホールディングスSHLD.Oは、火災現場から同社ブランドの焼け焦げた衣料品が見つかったとされていることについて調査しているとし、必ずしもこの工場で生産されたことを示すものではないとの見解を示した。香港のエスプリ(0330.HK)など他のメーカーも、この工場との関わりを否定している。人権団体によると、シアーズのほか複数の有名ブランドの衣料品が製造されていたという。

アラムジル内相は、初期捜査により「破壊工作によるものと結論づけた」とし、放火が原因との見方を示した。

24日の火災のほか、26日朝に別の工場で火災が発生、27日夜には爆発事件もあり、いずれも負傷者はいなかったが、一連の事件に何らかのつながりがあるとの懸念が国内の製造業者の間で浮上している。

米ウォルマート・ストアーズ(WMT.N)は、納入業者が承諾を得ずに問題となった工場に下請けを発注していたとし、今後取り扱いをやめる方針を示した。

日本のファーストリテイリング(9983.T)も衣料品の一部をバングラデシュで生産しているが、「火災が発生した工場には生産を委託しておらず、全く影響はない」(東京の広報担当者)という。同社の商品は7割前後を中国で委託生産し、残りをバングラデシュ、ベトナム、インドネシアで委託生産している。

(ロイターニュース 大林優香;翻訳 村山圭一郎)

*情報を追加して再送します。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below