February 26, 2013 / 3:26 AM / 7 years ago

米ホワイトハウス、歳出強制削減の深刻な影響を国民に訴え

[ワシントン 25日 ロイター] 米ホワイトハウスは、歳出の強制削減の回避に向け、3月1日に削減が発動された場合の深刻な影響を国民に訴えることに力を入れている。政府当局者は25日、具体的な影響として、国際貿易やがんおよびアルツハイマー病治療研究の遅れ、国境地帯の治安悪化などを挙げた。

2月25日、米ホワイトハウスは、歳出の強制削減の回避に向け、3月1日に削減が発動された場合の深刻な影響を国民に訴えることに力を入れている。写真はオバマ大統領(2013年 ロイター/Kevin Lamarque)

一方、共和党側は、オバマ大統領が国民を怖がらせるために850億ドルの歳出削減による影響を誇張していると指摘する。

ルイジアナ州のボビー・ジンダル知事(共和党)は、大統領との会談後に記者団に対し「連邦予算の3%以下を削減する責任ある方法はある。大統領はリーダーシップを示す時だ」と発言。「大統領はキャンペーンをやめ、米国民を怖がらせるのをやめる必要がある」と述べた。

大統領はこの日、ホワイトハウスで開いた州知事との年次会合で、3月1日に期限が迫る歳出の強制削減の発動回避に向け、議会に圧力をかけるよう要請。ただ自身が交渉に着手する、もしくは発動された場合の軽減策を講じる姿勢は見せず、議会の対立的な雰囲気に不満を漏らした。

ジャネット・ナポリターノ国土安全保障長官は25日、ホワイトハウスで会見し、歳出削減が発動されれば、米国向けコンテナ貨物の通関に最大5日の遅れが生じるとの見通しを示した。また、旅行者の税関手続きの平均待ち時間は1.5倍に増えるとし、ニューアークやロサンゼルスなど混雑する空港では待ち時間は2倍の4時間超に増える可能性があると述べた。

「人々を怖がらせるのではなく、情報を伝えるために話している」としつつも、「今後数週間で行列が劇的に長くなる場所がある」と述べた。

米国立衛生研究所(NIH)のフランシス・コリンズ所長は25日、記者団に対し、16億ドルの歳出削減により、メリーランド州ベセスダにあるNIH臨床センター(240床)に影響が出ると表明。同センターでは医師が希少疾患を研究し、がんやエイズ(AIDS)、うつ、遺伝病などの新薬の臨床試験を行っている。

NIHはまた、多くの新規助成金のための資金が得られなければ、全米で2万の研究ポストが失われる恐れがあり、がんおよびアルツハイマー病治療やインフルエンザ万能ワクチンの開発などの重要プロジェクトが遅れる可能性があると指摘した。

ホワイトハウスのカーニー報道官は25日、政府は「歳出削減の影響を強調することで、問題が注目され、議会が削減回避に向けて責任を持って行動する必要性が強まることを期待する」と述べた。

オバマ大統領は26日に共和党重鎮のジョン・マケイン上院議員とリンゼー・グラム上院議員と会い、移民制度改革の取り組みについて協議する予定。マケイン議員の側近はここで歳出削減の回避策まで話し合われる可能性があると述べた。グラム議員は上院の歳出および予算委員会のメンバー。

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