[ジュネーブ 22日 ロイター] 国際労働機関(ILO)は、22日に発表した年次リポートで、世界の失業者数が今年2億人を超えるとの予測を示した。
ILOのリポートによると、世界の失業者数は2013年に510万人増加して2億0200万人超、2014年はさらに300万人増加する見通しという。2012年は、420万人増だった。予測通りなら、過去最高となる。
ただ、ILOは毎年失業統計を下方修正している。
ロイターが行った過去のILOリポートの分析によれば、過去6年間、失業者数の推定が大きく下方修正されている。07年失業者数の当初推定は1億8990万人だったが、その後1億6900万人へと11%下方修正された。08─2010年の統計も、1000万─1500万人下方修正されている。
ILOの労働市場分析担当者は、下方修正の主因は就職活動を断念した人の増加と指摘。「深刻な危機や長期間の失業から希望を失い、就職活動を断念した人たちは、失業者にカウントされない」と述べた。
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