[北京/東京 3日 ロイター] 3日までに発表された1─3月の日本メーカーの中国自動車販売は、「反日」の影響を受けた昨年の落ち込みから完全に立ち直っていないことを示した。2013年の中国自動車販売は7%の増加が予想されているが、スタートで米欧勢に出遅れた感がある。
マツダ7261.Tが3日発表した1─3月販売台数は前年同期比21.5%減。日産自動車7201.Tは15.1%減、トヨタ自動車7203.Tは12.7%減少、ホンダ7267.Tは5.2%減だった。
IHSオートモーティブの西本真敏アナリストは、前年比の減少幅は縮小しているものの、率にしてまだ10%前後あり、日本勢が苦戦していることを示すと指摘。この状況が今年だけでなく、来年、再来年も続く可能性があるとの見方を示した。
日本勢の販売は、尖閣問題をめぐる対立をきっかけに中国各地で激しい反日運動が起こった昨年9月に比べれば回復したが、フォルクスワーゲンVOWG_p.DEやゼネラル・モーターズ(GM)GM.Nなどの米欧勢に後れを取っている。
中国汽車工業協会(CAAM)のデータによると、中国乗用車市場における日本勢の2月末時点のシェアは12.5%。昨年末の16.4%から低下した。これに対しドイツ勢は18.4%から19.3%に拡大した。3月のデータはまだ発表されていない。
GMの1─3月の中国販売は前年比9.6%増だった。
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