[東京 7日 ロイター] - <15:12> 国債先物は反発で引け、新発10年債は取引未成立 動意薄 国債先物中心限月6月限は前営業日比11銭高の151円54銭と反発して取引を終 えた。現物市場の新発10年国債は取引成立せず。長期金利の指標となる10年債の売買 が1日を通じて成立しなかったのは今月1日以来。 前週末の米国市場では、5月の雇用統計で非農業部門雇用者数の伸びが市場予想に届 かなかったことから、連邦準備理事会(FRB)が早期に金融引き締めに着手するとの観 測が後退し、長期金利は1.55%に低下(価格は上昇)した。 この流れを引き継ぎ、きょうの円債相場は強含みでスタート。日中は国債の入札や買 い入れオペといった需給イベントもなく手掛かり材料が乏しい中、1日を通じて堅調な相 場展開が続いた。 現物債市場は閑散小動き。新発20年債は前営業日比横ばいの0.455%、同30 年債も同変わらずの0.690%、同40年債も同横ばいの0.725%。10年債に加 え、新発2年債と同5年債も出合いがみられなかった。 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは、もみ あいの域を出るほどの強さはないと指摘する。「米長期金利は4月以降の変動レンジの1 .5─1.7%を下抜けしたわけでなく、週末にイエレン米財務長官が金利上昇容認とも 受け止められる発言をしたこともあり、アジア時間にさらに動く展開にもなりづらい」と みている。 短期金融市場で、無担保コール翌日物の加重平均レートはマイナス0.032%と、 前営業日(マイナス0.034%)からやや上昇する見通し。「週末要因がはく落したの にもかかわらずレートは小幅に上昇した。基本的に取り手はマクロ加算残高の枠が余って いるということ」(国内金融機関)という。ユーロ円3カ月金利先物は動意薄。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.131 -0.123 0 15:02 5年 -0.104 -0.1 -0.005 15:09 10年 0.074 0.079 -0.006 15:02 20年 0.449 0.455 -0.005 14:11 30年 0.685 0.69 -0.004 15:02 40年 0.724 0.73 0 15:06 <11:10> 前場の国債先物は反発、新発10年債は取引未成立 国債先物中心限月6月限は前営業日比11銭高の151円54銭と反発して午前の取 引を終えた。5月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数が市場予想に届かず、米金利が低 下した流れが継続し、買いが先行した。ただ、動意は乏しく、新発10年債は出合いがみ られなかった。 5月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比55万9000人増と、市場予想 の65万人に届かなかった。連邦準備理事会(FRB)が早期に金融引き締めに着手する との観測が後退。4日の米10年債利回りは一時1.557%と、5月26 日以来の水準に低下した。 「雇用改善の方向は変わりないが、学校休校や失業保険など供給制約要因はまだ残っ ていることが明らかになった。6月のFOMC(米連邦公開市場委員会)でのテーパリン グ議論には至らないとの見方が強まった」と、三井住友銀行のチーフ・マーケット・エコ ノミスト、森谷亨氏は指摘する。 ただ、「米雇用統計以外に買い材料はない」(国内証券)との指摘もあり、買い一巡 後は伸び悩み。現物市場は閑散だった。新発30年債は前日比0.5bp低下の0.68 5%を付けたが、2年債、5年債、20年債、40年債の新発債は出合いがみられなかっ た。 短期金融市場で、無担保コール翌日物はマイナス0.045─マイナス0.015% を中心に取引された。「週末要因は剥落したが、大手銀行の調達が継続している」(国内 金融機関)という。ユーロ円3カ月金利先物は閑散。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.131 -0.123 0 8:59 5年 -0.105 -0.1 -0.005 11:01 10年 0.073 0.077 -0.008 11:00 20年 0.446 0.453 -0.007 10:38 30年 0.681 0.688 -0.006 11:00 40年 0.718 0.726 -0.004 10:59 <08:46> 国債先物は反発で寄り付く、イエレン氏の発言に警戒も 国債先物中心限月6月限は前営業日9銭高の151円52銭と反発して寄り付いた。 5月の米雇用統計後の金利低下傾向が続いている。 一方、市場では「イエレン米財務長官から金利上昇容認と受け止めることができる発 言が出ており、金利低下は限定的になりそうだ」(国内証券)との声も出ている。 イエレン米財務長官は、6日に行われたブルームバーグ・ニュースとのインタビュー で、バイデン大統領の4兆ドルの支出計画について「若干高い金利環境を招く結果となっ ても、社会的観点や、米連邦準備理事会(FRB)の視点で見るとプラスになる」と述べ た。「われわれは過度に低いインフレ率および金利と既に10年間も闘ってきた」とし、 正常な金利環境に「戻ることを望む」と話した。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.131 -0.122 0.001 8:41 5年 -0.105 -0.1 -0.005 8:41 10年 0.072 0.077 -0.008 8:45 20年 0.445 0.452 -0.008 8:45 30年 0.68 0.689 -0.005 8:45 40年 0.715 0.726 -0.004 8:45 国債引値 メニュー 10年物国債先物 国債引値一覧(10年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(20年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(30年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(2・4・5・6年債)・入札前取引含 変動利付国債引値一覧・入札前取引含む 物価連動国債引値一覧・入札前取引含む スワップ金利動向 ユーロ円金利先物(TFX) ユーロ円金利先物(SGX) 無担保コールオーバーナイト金利先物(TFX) TIBORレート 日本証券業協会 売買参考統計値(10年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(20年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(30年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(40年債)<0#JPTSY4=JS 日本証券業協会 短期国債レート・入札前取引含む 短期国債引け値・入札前取引含む 短期金利のインデックス (※関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)
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