[東京 17日 ロイター] - <15:10> 国債先物は続落で引け、長期金利は0.060%に上昇 国債先物中心限月9月限は前営業日比24銭安の151円53銭と続落して取引を終 えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の内容がタカ派的と受け止められ、売りが優勢 な展開となった。10年最長期国債利回り(長期金利)は同1.5bp上昇の0.060 %。 ただ、米10年債利回りの上昇は一服。16日の米債市場で一時、1. 594%と6月4日以来の高水準を付けたものの、17日のアジア時間に入ると低下に転 じた。 アライアンス・バーンスタインの債券運用調査部長、駱正彦氏は、FOMCを受けた 米金利上昇が限定的だったことに加え、日銀の金融政策が当面維持される見込みであるこ とから円金利の上昇は限定的になると予想。「国内のワクチン接種の進展や補正予算編成 による利付国債増発懸念など、日本独自の材料が金利上昇要因となってくるのは今年後半 ではないか」と話している。 現物市場で新発債利回りは上昇。2年債は前日比0.5bp上昇のマイナス0.12 5%、5年債は同1.0bp上昇のマイナス0.100%。20年債は同0.5bp上昇 の0.690%、30年債は同0.5bp上昇の0.685%、40年債は同0.5bp 上昇の0.745%。 短期金融市場で、無担保コール翌日物の加重平均レートはマイナス0.029%と、 前営業日(マイナス0.034%)を上回る見通し。「新積み期2日目にして、早くも調 達意欲が強まってきた。初日は様子見だったということだろう」(国内金融機関)という 。ユーロ円3カ月金利先物は横ばい。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.127 -0.118 0.004 15:03 5年 -0.101 -0.096 0.014 15:03 10年 0.06 0.064 0.014 15:05 20年 0.44 0.447 0.007 15:06 30年 0.681 0.687 0.005 15:06 40年 0.741 0.749 0.008 15:07 <12:40> 3カ月物TB入札は無難な結果、国債先物は軟調継続 財務省が午後0時半に発表した新発3カ月物国庫短期証券(TB)の入札結果は、最 高落札利回りがマイナス0.0991%、平均落札利回りがマイナス0.1011%とな った。前回は、最高マイナス0.0982%、平均マイナス0.1018%だった。応募 額は17兆6567億3000万円、募入決定額は4兆8984億円だった。 市場では「市場の予想通り、完全に落ち着いた結果だ。今週は6カ月物、1年物、3 カ月物と3回の入札があったが、いずれも崩れることはなく、全体的な需給の底堅さが示 された」(国内金融機関)との声が出ている。 国債先物は後場に入っても軟調継続。中心限月9月限は前営業日比23銭安の151 円54銭付近で推移している。現物市場の新発10年物国債利回り(長期金利)は同1. 5bp上昇の0.060%。 TRADEWEB OFFER BID 前日 時間 比 2年 -0.127 -0.118 0.004 9:30 5年 -0.105 -0.1 0.01 9:59 10年 0.055 0.06 0.01 12:30 20年 0.443 0.449 0.009 12:40 30年 0.684 0.69 0.008 12:31 40年 0.745 0.754 0.013 12:40 <11:10> 前場の国債先物は続落 長期金利は0.060%に上昇 国債先物中心限月9月限は前営業日比19銭安の151円58銭と続落して午前の 取引を終えた。米連邦公開市場委員会(FOMC)声明がタカ派と受け止められ、前日の 米金利が上昇。この流れを引き継ぎ、軟調に推移した。10年最長期国債利回り(長期金 利)は前日比1.5bp上昇の0.060%。 米FOMCで公表された最新の金利・経済見通しでは、18人の当局者の過半数が 23年に少なくとも2回 の0.25%ポイントの利上げを予想していることが明らかに なった。市場では「ややサプライズではあるが、事前の観測報道もあり想定内の範囲では ないか」(国内証券)との声が聞かれる。米10年債利回りは一時、1.59%まで上昇 したが、1.5―1.7%のレンジ内にとどまった。 円債も米金利の上昇を反映して、売りが先行。ただ、三菱UFJモルガン・スタン レー証券のシニア債券ストラテジスト、稲留克俊氏は「今後の米金利の動向に加え、補正 予算編成に絡む国債増発懸念やワクチン接種拡大による景況観の改善など国内要因も重な らないと本格的な金利上昇にはなりづらい」と指摘する。 現物市場では、超長期債金利の上昇幅は限定的となっている。市場では「超長期債 へのシフトの動きが出ている。四半期末を控える中、金利上昇局面では生保勢の買い余力 があるようにみえ、相場のサポートになりそうだ」(国内証券債券セールス担当)との声 が聞かれた。 新発20年債は前日比0.5bp上昇の0.445%。新発30年債は同0.5 bp上昇の0.685%。新発40年債は前日比0.5bp上昇の0.745%と3月9 日以来の水準まで上昇した。 新発2年債は前日比0.5bp上昇のマイナス0.125%、新発5年債は前日 比1.0bp上昇のマイナス0.100%。 短期金融市場で、無担保コール翌日物はマイナス0.015─マイナス0.05% を中心に取引された。「積み期序盤だが地銀を中心に調達の動きが強まっており、加重平 均レートは上昇しそうだ」(国内金融機関)という。ユーロ円3カ月金利先物は小動き。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.127 -0.118 0.004 9:30 5年 -0.105 -0.1 0.01 9:59 10年 0.055 0.06 0.01 10:10 20年 0.44 0.447 0.007 11:00 30年 0.683 0.69 0.008 11:00 40年 0.743 0.751 0.01 10:59 <08:58> 国債先物は続落で寄り付く、FOMCを受けた米金利上昇を反映 国債先物9月限は前営業日比19銭安の151円58銭と続落して寄り付いた。米連 邦公開市場委員会(FOMC)がタカ派と受け止められ、前日の米金利が上昇。国債先物 はこれを反映し、売りが先行して始まった。 米FOMCで公表された最新の金利・経済見通しでは、18人の当局者の過半数が 23年に少なくとも2回 の0.25%ポイントの利上げを予想。また、パウエルFRB 議長はFOMC後の記者会 見で、テーパリングについて「討議することを開始した」と 表明した。 市場では「(ドットチャートは)ややサプライズではあるが、事前の観測報道もあ り想定内の範囲ではないか」(国内証券)との声が聞かれる。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.131 -0.121 0.001 8:54 5年 -0.105 -0.1 0.01 8:52 10年 0.056 0.064 0.014 8:57 20年 0.442 0.451 0.011 8:56 30年 0.681 0.69 0.008 8:56 40年 0.739 0.75 0.009 8:57 国債引値 メニュー 10年物国債先物 国債引値一覧(10年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(20年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(30年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(2・4・5・6年債)・入札前取引含 変動利付国債引値一覧・入札前取引含む 物価連動国債引値一覧・入札前取引含む スワップ金利動向 ユーロ円金利先物(TFX) ユーロ円金利先物(SGX) 無担保コールオーバーナイト金利先物(TFX) TIBORレート 日本証券業協会 売買参考統計値(10年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(20年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(30年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(40年債)<0#JPTSY4=JS 日本証券業協会 短期国債レート・入札前取引含む 短期国債引け値・入札前取引含む 短期金利のインデックス (※関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」