[東京 10日 ロイター] - <15:12> 国債先物は反発で引け、長期金利は-0.125%に低下 国債先物中心限月6月限は前営業日比13銭高の153円56銭となり、反発して引 けた。米債高の流れを引き継ぎ、朝方からしっかりと推移した。日銀による中期対象の国 債買い入れオファー額が据え置かれたこともサポート材料となった。10年最長期国債利 回り(長期金利)は同0.5bp低いマイナス0.125%に低下した。 中期と物価連動債対象のオペのオファー額が前回から据え置きとなり、部で減額観測 が浮上していたことから、市場では買い安心感が広がった。中期対象のオペ結果は案分利 回り格差が実勢範囲以内となり、無難と受け止められた。 現物市場は、超長期ゾーンは引け直前に一段と金利が低下。新発20年債利回りは前 営業日比2.5bp低い0.235%と、2016年8月2日以来の水準まで低下した。 新発30年債は同4.0bp低い0.355%と、16年8月29日以来の低水準。新発 40年債は同5.5bp低い0.385%と、16年8月23日以来の水準まで低下した 。 市場では「超長期ゾーンについては、日銀の国債買い入れオペ減額による金利上昇は 難しくなっている。さらなる金利低下余地がありそうだ」(別の国内証券)と声が聞かれ た。 黒田東彦日銀総裁はブルームバーグ・テレビのインタビューで「現時点では日本経済 は追加的な対策が必要な状態ではない」と指摘。また「仮に追加緩和が必要になった場合 、最大限、副作用を避けるため、さまざまな金融手段を組み合わせる可能性がある」と述 べた。相場への影響は限定的だった。 短期金融市場で、無担保コール翌日物の加重平均レートは前営業日(マイナス0.0 53%)を下回る見通し。「14日に国からの年金定時払いを控えており、金融機関によ る積極的な資金調達の動きはみられない」(国内金融機関)という。ユーロ円3カ月金利 先物は強含み。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.201 -0.194 -0.001 15:13 5年 -0.236 -0.229 -0.001 15:02 10年 -0.126 -0.12 -0.006 15:14 20年 0.234 0.241 -0.021 15:14 30年 0.35 0.356 -0.04 15:15 40年 0.384 0.393 -0.047 15:15 <12:43> 日銀国債買い入れ結果は無難、国債先物は反応薄 日銀が中期を対象に実施した国債買い入れ結果については、無難と受け止められてい る。「『残存1年超3年以下』の応札倍率は前回から上昇したものの、最近の金利低下を 受けて、調整目的の売りが出たのではないか。案分利回り格差を踏まえると無難な結果」 (国内証券)との声が聞かれた。 国債先物中心限月6月限は153円58銭(前営業日比15銭高)近辺で推移。国債 買い入れオペの結果に対する反応は限定的となっている。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.208 -0.2 -0.007 12:37 5年 -0.243 -0.235 -0.007 12:39 10年 -0.131 -0.126 -0.012 12:44 20年 0.235 0.242 -0.02 12:34 30年 0.366 0.373 -0.023 12:43 40年 0.402 0.413 -0.027 12:43 <11:09> 国債先物は反発で前引け、長期金利は-0.130%に低下 国債先物中心限月6月限は前営業日比15銭高の153円58銭と反発で午前の取引 を終えた。日経平均は200円超の上昇となったものの、米国で雇用統計が大きく下振れ て利下げ観測が一段と強まった流れを受け、円金利にもやや低下圧力がかかった。 日銀が通告した中期ゾーンの国債買い入れオペの買い入れ金額が、前回から据え置き となったことも、下値を支えた。事前の市場では一部に減額観測が浮上していた。 現物市場では10年最長期国債利回り(長期金利)が同1bp低いマイナス0.13 0%へ低下した。前週末に1年10カ月ぶりに節目となる0.4%を割り込み、金利低下 が加速した新発30年債は取引が成立しなかった。 短期金融市場で、無担保コール翌日物はマイナス0.035―マイナス0.060% を中心に取引された。加重平均レートは、前営業日(マイナス0.053%)比でほぼ横 ばいで推移しているという。 ユーロ円3カ月金利先物はしっかり。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.212 -0.203 -0.01 11:00 5年 -0.242 -0.234 -0.006 11:00 10年 -0.13 -0.125 -0.011 11:00 20年 0.238 0.245 -0.017 10:59 30年 0.367 0.376 -0.02 10:59 40年 0.407 0.417 -0.023 11:01 <10:13> 日銀が中期・物価連動債対象の国債買入を通告、金額据え置き 日銀は午前10時10分の金融調節で、国債買い入れを通告した。対象は「残存1年 超3年以下」(買入予定額3500億円)、「残存3年超5年以下」(同4000億円) 、物価連動債(同250億円)で、買入予定額は前回から据え置かれた。 一部で中期ゾーンの減額観測があったこともあり、通告後の国債先物中心限月6月限 は153円61銭(前日比18銭高)で強含み。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.213 -0.204 -0.011 10:14 5年 -0.245 -0.238 -0.01 10:14 10年 -0.133 -0.126 -0.012 10:14 20年 0.234 0.241 -0.021 10:14 30年 0.362 0.369 -0.027 10:13 40年 0.404 0.415 -0.025 10:13 <09:14> 国債先物は小幅高で寄り付く、国債買入オペに関心 国債先物中心限月6月限は、前営業日比4銭高の153円47銭と反発して寄り付い た。米雇用統計後の米債高に反応した形となっている。 市場では、きょう日銀が実施する残存1年超3年以下、3年超5年以下の国債買い入 れオペが注目を集めている。減額観測が出回っているほか、初の下限金利設定オペが実施 される可能性を指摘する声も出ている。 みずほ証券・チーフ債券ストラテジストの丹治倫敦氏は「14日の次回オペまでの間 、10年金利がマイナス0.2%を試す展開となっても、日銀にはそれを抑止する手段が ない。前もってけん制しておくインセンティブはある」と指摘した。 同オペが実施される可能性は高くないものの、下限が設定される際は「5年でマイナ ス0.3%よりやや高い程度となるのではないか」としている。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.209 -0.2 -0.007 9:12 5年 -0.24 -0.233 -0.005 9:11 10年 -0.128 -0.122 -0.008 9:10 20年 0.246 0.253 -0.009 9:13 30年 0.376 0.388 -0.008 9:13 40年 0.415 0.425 -0.015 9:11 国債引値 メニュー 10年物国債先物 国債引値一覧(10年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(20年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(30年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(2・4・5・6年債)・入札前取引含 変動利付国債引値一覧・入札前取引含む 物価連動国債引値一覧・入札前取引含む スワップ金利動向 ユーロ円金利先物(TFX) ユーロ円金利先物(SGX) 無担保コールオーバーナイト金利先物(TFX) TIBORレート 日本証券業協会 売買参考統計値(10年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(20年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(30年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(40年債) 日本証券業協会 短期国債レート・入札前取引含む 短期国債引け値・入札前取引含む 短期金利のインデックス (※関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)
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