[東京 27日 ロイター] - <15:19> 国債先物は下落して引け、長期金利-0.145%に上昇 国債先物中心限月9月限は前営業日比5銭安の153円74銭で取引を終えた。米国 債利回りが東京時間に2.06%台に持ち直す中、国債市場は現物、先物とも軟調気味に 推移した。 日銀の若田部副総裁は「10年物金利の上下0.2%の幅を超えたら直ちに何かを起 こすものではない」と発言したが、市場の反応は限定的だった。 市場では「あくまで一般論を言っているだけ。イールドカーブ・コントロールを放棄 するわけではない」(国内証券)と受け止められた。 2年利付国債入札では、応札倍率が4.39倍と前回から低下した。市場では「応札 額は減っているが、全体的にしっかりめという印象だ。5年債を外して、2年債を新たに 購入するという入れ替えニーズがあったもようだ」(外国証券)との見方が出ていた。 短期金融市場で、無担保コール翌日物の加重平均レートは前営業日(マイナス0.0 68%)を下回る見通し。金融機関による資金調達の動きは引き続き限定的だった。ユー ロ円3カ月金利先物は動意薄。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.216 -0.209 0.005 15:18 5年 -0.254 -0.246 0.008 15:18 10年 -0.145 -0.14 0.004 15:18 20年 0.243 0.249 0.009 15:17 30年 0.381 0.388 0.018 15:14 40年 0.431 0.439 0.025 15:14 <14:30> 日米短期金利差は239bpまで縮小、米国債投資ではまだリターン 確保できず 国債先物中心限月9月限は前営業日比変わらずの153円79銭。 短期金融市場では、3カ月物のドルと円のLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)で みた日米金利差が239ベーシスポイント(bp)と昨日とほぼ同水準。ただ、米金融緩 和の思惑の広がりを反映して、年初の288bpからは顕著に縮小している。 円投ドル転スワップによるドル調達コストは、23.10bpのベーシス(日米金利 差からの乖離幅)を加味して256bp付近と、前日から約5bp低下した。 同コストは年初に286bpだった。 日米金利差及びドル調達コストが年初に比べて縮小したとはいえ、スワップ経由の米 国債投資ではまだリターンを確保できないのが現状だ。 円投/ドル転スワップ経由の米10年国債(利回り2.0554%)で はマイナスリターンとなり、米30年国債(利回り2.5673%)ではリ ターンがほぼゼロとなる。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.22 -0.213 0.001 14:33 5年 -0.257 -0.25 0.004 14:34 10年 -0.151 -0.145 -0.001 14:34 20年 0.238 0.244 0.004 14:34 30年 0.373 0.379 0.009 14:32 40年 0.419 0.427 0.013 14:34 <12:56> 2年債入札結果は順調、5年債から乗り替え需要も 財務省が午後0時35分に発表した2年利付国債の入札結果は、最低落札価格が10 0円62銭5厘(最高落札利回りマイナス0.211%)となった。平均落札価格は10 0円63銭6厘(平均落札利回りマイナス0.216%)で、落札価格の平均と最低の開 き(テール)は1.1銭と、前回の0.5銭から拡大した。応札倍率は4.39倍で前回 (5.44倍)から低下した。 入札結果について市場では「応札額は減っているが、全体的にしっかりめという印象 だ。5年債を外して、2年債を新たに購入するという入れ替えニーズがあったもようだ」 (証券)との見方が出ている。 TRADEWEB OFFER BID 前日 時間 比 2年 -0.219 -0.212 0.002 12:53 5年 -0.256 -0.249 0.005 12:53 10年 -0.144 -0.139 0.005 12:55 20年 0.244 0.252 0.012 12:56 30年 0.384 0.39 0.02 12:55 40年 0.429 0.438 0.024 12:55 <11:07> 国債先物は続落で前引け、長期金利は-0.140%に上昇 国債先物中心限月9月限は前営業日比6銭安の153円73銭となり、続落して午前 の取引を終えた。20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)と米中首脳会談を控え て様子見ムードが強まる中、前日の米債安が重しとなり弱含みに推移した。2年債入札は 無難に通過するとみられている。10年最長期国債利回り(長期金利)は前日比1.0b p高いマイナス0.140%。 超長期ゾーンは軟調。新発20年債は前日比1.5bp高い0.250%。新発30 年債は同2.5bp高い0.390%、新発40年債も同2.5bp高い0.435%ま で上昇した。 市場では「流通市場で20年債や30年債の売りが出て、それがいまだに尾を引いて る。最近の市場のボラティリティの高さもあり、投資家目線も定まってないようにみえる 」(国内証券)との声が聞かれた。 日銀の若田部副総裁は青森県金融経済懇談会で、物価2%を明示したうえで現在の金 融緩和枠組みを維持することが適切、などと語った。市場では目立った反応は見られてい ない。きょうは同副総裁による会見も予定されており、「リフレ派の副総裁という立場で 、今後の金融政策や追加緩和の可能性についてどのような見解を示すかが焦点。踏み込ん だ発言が出れば材料視される」(外資系証券)との声が聞かれた。 午前の短期金融市場で、無担保コール翌日物はマイナス0.040─マイナス0.0 86%を中心に取引された。金融機関の資金調達意欲は限定的。加重平均レートは前日( マイナス0.068%)を下回って推移している。ユーロ円3カ月金利先物は小動き。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.216 -0.208 0.006 11:01 5年 -0.256 -0.249 0.005 11:00 10年 -0.143 -0.137 0.007 10:59 20年 0.245 0.253 0.013 11:00 30年 0.384 0.391 0.021 10:58 40年 0.431 0.439 0.025 11:01 <10:31> 財務省が2年債入札通告、海外勢の需要で無難通過との見方 財務省は午前10時半、2年債入札を通告した。利率は0.1%。発行額は2兆円。 結果は無難になるとの予想が市場では優勢。2年と5年で逆イールドとなっており、2年 債に相対的な割安感が生じている。「海外投資家の一定の需要が見込まれることから、無 難に消化されるだろう」(国内証券)との声もあった。 国債先物は弱含みに推移。中心限月9月限は153円73銭(前営業日比6銭安)近 辺で推移している。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.216 -0.208 0.006 10:30 5年 -0.256 -0.249 0.005 10:11 10年 -0.144 -0.139 0.005 10:30 20年 0.248 0.254 0.014 10:15 30年 0.384 0.39 0.02 10:30 40年 0.432 0.439 0.025 10:18 <09:02> 国債先物は続落で寄り付く、前日の米債安が重し 国債先物中心限月9月限は前営業日比9銭安の153円70銭と続落で寄り付いた。 米中通商交渉の進展期待や前日の米債安の流れを引き継ぎ、売りが優勢となっている。 米中首脳会談における通商交渉について、市場では「本当に期待が高まっているかと いうそうでもない。週末の米中首脳会談を控えて、引き続き様子見ムードが強い」(国内 金融機関)との声が出ている。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.212 -0.205 0.009 9:00 5年 -0.252 -0.245 0.009 9:01 10年 -0.142 -0.137 0.007 9:01 20年 0.245 0.253 0.013 9:01 30年 0.379 0.386 0.016 9:01 40年 0.422 0.43 0.016 8:58 国債引値 メニュー 10年物国債先物 国債引値一覧(10年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(20年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(30年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(2・4・5・6年債)・入札前取引含 変動利付国債引値一覧・入札前取引含む 物価連動国債引値一覧・入札前取引含む スワップ金利動向 ユーロ円金利先物(TFX) ユーロ円金利先物(SGX) 無担保コールオーバーナイト金利先物(TFX) TIBORレート 日本証券業協会 売買参考統計値(10年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(20年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(30年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(40年債) 日本証券業協会 短期国債レート・入札前取引含む 短期国債引け値・入札前取引含む 短期金利のインデックス (※関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)
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