[東京 2日 ロイター] - <15:10> 国債先物は急反発で引け、「質への逃避」進む 国債先物中心限月9月限は前営業日比36銭高の153円90銭と急反発。約1カ月 ぶりの高値水準で取引を終えた。10年最長期国債利回り(長期金利)は同3.5bp低 下のマイナス0.170%。米国による対中関税第4弾への警戒感が強まり、「質への逃 避」が進んだ。 本日は「トランプ・ショック」が広がるリスクオフの1日だったが、市場の関心は来 週以降も金利低下が続くのかという点だ。米金利先物からみた市場の米利下げ予想は、今 年と来年を合わせてすでに4回に達している。ここから、さらに追加緩和を織り込むのは 容易ではない。 東海東京調査センターの投資戦略部ストラテジスト、王申申氏は、「これ以上の貿易 戦争は両国間の経済に大きな悪影響を与えかねない。米中首脳が譲歩し合うのではないか 」との見方から、9月にも米中通商交渉で一定の合意に達する可能性が高いとみる。 昨年末や今年5月に市場がリスクオフになった際と異なるのは、すでに米国が利下げ に動いていることだ。 みずほ証券のチーフ債券ストラテジスト、丹治倫敦氏は「すでにFRBは利下げを開 始しており、これ以上のハト派化は容易でない。本格的な利下げサイクルに入ってしまえ ば、副作用も大きくなりかねない」と指摘。金利は下がりにくいと予想している。 短期金融市場で、無担保コール翌日物はマイナス0.025─マイナス0.075% を中心に取引された。加重平均レートは前営業日のマイナス0.070%よりも高いマイ ナス0.065%になる見通し。「地銀などが高い金利での調達に動いた」(国内金融機 関)という。ユーロ円3カ月金利先物は強含み。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.21 -0.204 -0.015 15:11 5年 -0.26 -0.252 -0.032 15:11 10年 -0.171 -0.165 -0.032 15:00 20年 0.178 0.185 -0.035 15:12 30年 0.319 0.326 -0.04 15:05 40年 0.357 0.365 -0.044 15:11 <13:53> 長期金利はさらに低下、雨宮日銀副総裁発言も一因に 10年最長期国債利回り(長期金利)は前営業日比4.0bp低下のマイナス0.1 75%と前場よりさらに低下幅を拡大している。 米中貿易摩擦への懸念で株安・円高が進んでいることもあるが、日銀の雨宮正佳副総 裁が前日に、長期金利が大きく変動した場合、変動容認幅を広げることもあり得るとの見 解を示したことも金利低下を促しているという。 雨宮副総裁は1日の記者会見で、長期金利が大きく変動した場合の対応を問われ、水 準だけでなく変動率や背景なども考慮するとしながらも、「大きく動くようであれば、そ れ(変動許容幅)を広げることも当然、あり得る」と指摘した。 日銀は現行のイールドカーブ・コントロール(YCC)政策において、長期金利をゼ ロ%を中心に上下0.2%程度の範囲内に誘導している。 市場では「0.3%に許容幅を拡大するにしても、次の日銀会合まで待たなければな らないが、マーケットはひとまずマイナス0.2%のフロアを試しに行く可能性がある」 (国内証券)との声が出ている。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.209 -0.203 -0.014 13:53 5年 -0.258 -0.25 -0.03 13:52 10年 -0.171 -0.164 -0.031 13:52 20年 0.177 0.184 -0.036 13:51 30年 0.319 0.326 -0.04 13:53 40年 0.358 0.365 -0.044 13:52 <12:55> 日銀国債買い入れ結果は強め、超長期債を売り渋りか 日銀が超長期を対象に実施した国債買い入れ結果について、市場では相場は強めとの 評価が出ている。「直前のレートに比べて強めだ。日銀が追加緩和に動かないのであれば イールドカーブはフラット化が予想される。超長期債を売り渋る向きが多いのだろう」( 国内証券)という。 国債先物は引き続き堅調。国内でも株安・円高傾向が加速しており、円債には追い風 となっている。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.211 -0.205 -0.016 12:53 5年 -0.261 -0.253 -0.033 12:57 10年 -0.176 -0.169 -0.036 12:57 20年 0.174 0.181 -0.039 12:55 30年 0.315 0.321 -0.045 12:57 40年 0.353 0.361 -0.048 12:54 <12:40> 3カ月物TB入札結果は弱め、海外勢の需要が低調継続か 財務省が午後0時半に発表した新発3カ月物国庫短期証券(TB)の入札結果で、最 高落札利回りはマイナス0.1070%、平均落札利回りはマイナス0.1154%と、 前回(最高:マイナス0.1202%、平均:マイナス0.1271%)に比べて上昇し た。 市場では「為替スワップ面での妙味が少なくなっており、海外勢の需要が引き続き弱 かった可能性がある」(国内証券)との見方が出ている。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.212 -0.205 -0.016 12:31 5年 -0.26 -0.252 -0.032 12:36 10年 -0.173 -0.166 -0.033 12:37 20年 0.176 0.184 -0.036 12:34 30年 0.321 0.328 -0.038 12:36 40年 0.355 0.364 -0.045 12:34 <11:12> 国債先物が反発で前引け、長期金利は-0.165%に低下 リスクオフ ムード強まる 国債先物中心限月9月限は前営業日比35銭高の153円89銭と反発、7月5日 以来約1カ月ぶりの高水準で午前の取引を終えた。米中貿易摩擦問題をめぐる懸念や米追 加利下げ期待を背景に、堅調に推移した。10年最長期国債利回り(長期金利)は前営業 日3.0bp低いマイナス0.165%。 ドル/円相場が一時、約1カ月ぶりに106円台へ下落したほか、日経平均株価が 大幅に下落したことも、円債の支援材料となった。 現物市場では、超長期ゾーンの金利低下圧力が一段と強まった。新発20年債は前 日比4.0bp低い0.180%と、6月21日以来約1カ月半ぶりの水準まで低下。新 発40年債は同4.5bp低い0.360%。市場では「昨日の10年債入札に絡んでポ ジションをショートにしていた投資家による買いや新規の買いが入っている可能性がある 」(国内証券)との声が聞こえた。新発30年債は出合いなし。 超長期債対象の日銀による国債買い入れオペのオファー額が前回から据え置かれた ことも、需給面でのサポート材料となった。 短期金融市場で、無担保コール翌日物はマイナス0.045─マイナス0.07 3%を中心に取引された。大手行を中心に金融機関による資金調達の動きがしっかりとみ られ、「加重平均レートは前日よりも上昇するだろう」(国内金融機関)という。ユーロ 円3カ月金利先物は強含み。 財務省が午後0時半に発表する3カ月物国庫短期証券(TB)の入札結果で、最 高落札利回りはマイナス0.11%台前半から半ばとの予想が出ている。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.211 -0.205 -0.016 11:01 5年 -0.256 -0.248 -0.028 10:59 10年 -0.171 -0.164 -0.031 10:59 20年 0.175 0.182 -0.038 10:59 30年 0.317 0.324 -0.042 11:01 40年 0.354 0.362 -0.047 11:00 <10:12> 日銀が超長期債・物価連動債の買入を通告、金額は据え置き 日銀は午前10時10分の金融調節で、国債買い入れを通告した。対象は「残存10 年超25年以下」(同1800億円)、「残存25年超」(同400億円)、物価連動債 (同250億円)で、買入予定額は前回から据え置かれた。 国債先物はトランプ米大統領が対中追加関税を発動すると表明したことを受けてリス ク回避ムードが強まり、朝方から堅調に推移。先物中心限月9月限は153円91銭(前 日比37銭高)近辺で推移。10年最長期国債利回り(長期金利)は前営業日比3.0b p低いのマイナス0.165%。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.211 -0.205 -0.016 10:12 5年 -0.255 -0.248 -0.028 10:09 10年 -0.171 -0.164 -0.031 10:12 20年 0.175 0.181 -0.039 10:12 30年 0.317 0.324 -0.042 10:12 40年 0.352 0.361 -0.048 10:12 <09:04> 国債先物は反発で寄り付く、米中貿易摩擦への懸念で 国債先物中心限月9月限は、前営業日比33銭高の153円87銭と、反発で寄り付 いた。米中貿易摩擦激化への懸念を背景にリスク回避ムードが強まり、円債は買い進まれ ている。 トランプ米大統領は1日、3000億ドル相当の中国製品に対し10%の制裁関税を 課すと発表。9月1日に発動する。 市場では「米国市場では米中通商問題を巡るリスクオフの流れと9月の追加利下げ期 待の両面から、米10年債利回りが一段と低下した。追加利下げ観測を巡っては、前日ま での利下げ打ち止め観測が想定外で、もともと市場では2回の追加利下げ観測出ていた。 従来の方向性に戻っただけなのではないか」(国内証券)との声が聞かれた。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.212 -0.203 -0.014 9:04 5年 -0.253 -0.245 -0.025 9:03 10年 -0.166 -0.158 -0.025 9:03 20年 0.184 0.19 -0.03 9:04 30年 0.327 0.335 -0.031 9:04 40年 0.364 0.372 -0.037 9:02 国債引値 メニュー 10年物国債先物 国債引値一覧(10年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(20年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(30年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(2・4・5・6年債)・入札前取引含 変動利付国債引値一覧・入札前取引含む 物価連動国債引値一覧・入札前取引含む スワップ金利動向 ユーロ円金利先物(TFX) ユーロ円金利先物(SGX) 無担保コールオーバーナイト金利先物(TFX) TIBORレート 日本証券業協会 売買参考統計値(10年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(20年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(30年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(40年債) 日本証券業協会 短期国債レート・入札前取引含む 短期国債引け値・入札前取引含む 短期金利のインデックス (