[東京 24日 ロイター] - <15:07> 国債先物は小反発で引け、閑散相場のなか2年債周りにざわめきも 国債先物中心限月3月限は前営業日比5銭高の151円82銭と小反発して取引を終 えた。引き続き材料に欠け方向感に乏しい展開となったが、2年債入札が順調だったこと もあり、後場に入って上げ幅を拡大させる場面もみられた。10年最長期国債利回り(長 期金利)は同変わらずのゼロ%。 本日の注目は、今年最後の入札となる2年債。中期債の主な買い主体の1つである海 外勢の多くがクリスマス休暇に入るなか、一部で警戒感があったが、入札結果は順調。「 金利水準が上昇してきたことで、担保需要などがあるコアな国内勢の買いがしっかり入っ たようだ」(国内証券)との見方が聞かれた。 事前には、新発2年債利回りが、2016年11月17日に、イールドカーブ・コン トロール導入後初めての「指し値オペ」が入ったときの買い入れ利回りマイナス0.09 %に近づいていたことを指摘する声もあった。新発2年債の利回りは前日 時点でマイナス0.100%だった。 「16年11月当時は、トランプ氏の大統領選勝利で米金利が急速に上昇していた。 しかし足元の金利水準上昇は年末要因が大きく相場は落ち着いている。指し値オペが入る 可能性は低い」(国内銀行)との見方が大勢で警戒感が強かったわけではない。 ただ、市場予想通り「指し値オペ」は入らなかったが、日銀は国庫短期証券(TB) 買い入れ予定額を前回の1000億円から5000億円にサプライズ増額。「短国入札は 低調な結果となっていたものの、相場が崩れているわけでもない。3カ月物と2年債は連 動性もあり、2年債利回りの上昇を抑制したかったのではないか」(別の国内証券)との 見方も出ていた。 新発2年債利回りは、前日比変わらずのマイナス0.100%、新発5年債は同0. 5bp低下のマイナス0.090%。新発20年債は同0.5bp上昇の0.315%、 新発30年債は同1.0bp上昇の0.450%、新発40年債は同変わらずの0.46 0%。 短期金融市場で、無担保コール翌日物の加重平均レートはマイナス0.058%と、 前営業日(マイナス0.059%)と同水準の見通し。「弱い地合いは続いているが、地 銀の調達がみられたほか、レポレートが上昇していることもあって、加重平均レートは下 がらなかった」(国内金融機関)という。ユーロ円3カ月金利先物は動意薄。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.105 -0.099 -0.006 15:12 5年 -0.09 -0.084 -0.006 15:09 10年 -0.003 0.006 -0.002 15:12 20年 0.309 0.319 0.001 15:12 30年 0.444 0.455 0.007 15:12 40年 0.464 0.473 0.014 15:06 <12:46> 2年債入札結果は順調、コアな国内勢からの買い観測 財務省が午後0時35分に発表した2年利付国債の入札結果は、最低落札価格が10 0円39銭0厘(最高落札利回り:マイナス0.095%)となった。平均落札価格は1 00円39銭5厘(平均落札利回り:マイナス0.098%)で、落札価格の平均と最低 の開き(テール)は5厘と前回の1銭1厘を下回った。応札倍率は4.69倍で前回(4 .13倍)を上回った。 市場では「順調。海外勢の買い縮小に対する警戒感も一部であったが、金利水準が上 昇してきたことで、担保需要などがあるコアな国内勢の買いがしっかり入ったようだ」( 国内証券)との見方が聞かれた。 国債先物はプラス圏に浮上しており、中心限月3月限は前営業日比6銭高の151円 83銭で推移している。10年最長期国債利回り(長期金利)も前日比変わらずのゼロ% に低下。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.106 -0.099 -0.006 12:46 5年 -0.094 -0.087 -0.009 12:46 10年 -0.002 0.006 -0.002 12:47 20年 0.307 0.316 -0.002 12:46 30年 0.437 0.446 -0.002 12:39 40年 0.453 0.462 0.003 12:46 <11:39> 日銀の短国買入結果は非常に弱い、応札額1.5兆円に膨らむ 日銀が発表した国庫短期証券(TB)の買い入れ結果は、案分レート利回り格差が プラス0.022%。平均落札利回り格差がプラス0.038%となった。応札額は1兆 5958億円、落札額は5000億円となった。応札倍率は3.19倍と前回(7.58 倍)から低下した。 市場では「非常に弱い結果。今回のオペの入札限度額が4分の1となり、1社あた り1250億円しか応募できなかった。それにも関わらず、応札総額は1兆5958億円 に膨らんでおり、売りたい向きが多かったようだ。3カ月物を中心に応札されたのだろう 」(国内金融機関)との見方がでている。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.1 -0.094 -0.001 11:01 5年 -0.086 -0.079 -0.001 11:00 10年 -0.002 0.007 -0.001 11:01 20年 0.307 0.316 -0.002 11:00 30年 0.437 0.446 -0.002 11:00 40年 0.455 0.464 0.005 10:58 <11:10> 前場の国債先物は反発、新発2年債は1年4カ月ぶりに-0.095% 国債先物中心限月3月限は前営業日比3銭高の151円80銭と反発して午前の取 引を終えた。前日の米債安が重しとなったほか、2年債入札への警戒感が広がり、朝方は 弱含みで推移。その後は、じりじりと下げ幅を縮小し、プラス圏に転じた。10年最長期 国債利回り(長期金利)は同0.5bp上昇の0.005%。 現物市場では、新発2年債は前日比0.5bp上昇のマイナス0.095%と、1 8年8月2日以来、日銀が当座預金残高の政策金利残高に適用しているマイナス0.1% を上回った。新発5年債は同0.5bp上昇のマイナス0.080%。 中期ゾーンの金利上昇を受けて、市場の一部では、日銀による中期債対象の国債買 い入れ(指し値オペ:固定利回り方式)をめぐる思惑が浮上していた。「日銀が前回(1 6年11月17日)に指し値オペを行ったときは10年金利が急上昇していた。また、日 銀の長期金利操作の弾力化や2年債はターゲットコントロールの対象でもないことから、 指し値オペの水準は変わっているだろう」(国内証券)と指摘する声もあった。 2年債入札について、市場では慎重な見方が出ている。「従来ならば2年債入札結 果による円債全体への影響は限られる。ただ、足元の需給の悪さから、結果が弱めとなっ た場合、5年債や10年債への売り圧力が強まる可能性がある」(同)との声が聞かれた 。 短期金融市場で、無担保コール翌日物はマイナス0.040─マイナス0.087 %を中心に取引された。「地銀を中心に調達意欲が強まっており、加重平均レートはやや 上昇しそうだ」(国内金融機関)という。ユーロ円3カ月金利先物はまちまち。 日銀は午前、国庫短期証券(TB)買い入れを通告した。買入予定額は5000億 円と前回の12月17日通告分(1000億円)から増額となった。市場では「予想では 2000億円との見方が多く、5000億円への増額はサプライズ。マネタリベースへ配 慮や低調な入札で業者の在庫が重くなっていることから、調整の意味合いもあるのではな いか」(国内金融機関)と声が聞かれた。 また、「短期入札は低調な結果となっていたものの、相場は崩れているわけでもな い。3カ月物と2年債は連動性もあり、2年債利回りの上昇を抑制したかったのではない か」(別の国内証券)との見方も出ている。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.1 -0.094 -0.001 11:01 5年 -0.086 -0.079 -0.001 11:00 10年 -0.002 0.007 -0.001 11:01 20年 0.307 0.316 -0.002 11:00 30年 0.437 0.446 -0.002 11:00 40年 0.455 0.464 0.005 10:58 <10:33> 財務省が2年債入札通告、新発2年債は-0.095%に上昇 財務省は午前10時半、2年債入札を通告した。利率は0.1%、発行額は2兆円。 入札前取引(WI)での前日引け値はマイナス0.100%。足元はマイナス0.0 95%で推移している。 市場では「クリスマス休暇で、買いの主体である海外勢による買いが鈍る」(国内証 券)との見方がある一方で、金利水準面では妙味があり、キャッシュつぶしや担保需要で 、無難に消化されるとの見方も出ている。 国債先物は弱含みに推移。中心限月3月限は前営業日比3銭安の151円74銭近辺 で推移している。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp上昇の0.005 %。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.099 -0.093 0 10:32 5年 -0.085 -0.079 -0.001 10:15 10年 0 0.01 0.002 10:32 20年 0.308 0.316 -0.002 10:26 30年 0.438 0.446 -0.002 10:28 40年 0.452 0.46 0.001 10:26 <10:13> 日銀が短国買い入れを通告、5000億円へ増額 日銀は午前10時10分、国庫短期証券(TB)買い入れを通告した。買入予定額は 5000億円と前回の12月17日通告分(1000億円)から増額となった。市場では 、2000億円との予想がでていた。 国債先物は弱含み。中心限月3月限は前営業日比3銭安の151円74銭近辺で推移 している。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.097 -0.091 0.002 10:13 5年 -0.085 -0.079 -0.001 10:12 10年 0 0.009 0.001 10:13 20年 0.308 0.316 -0.002 10:13 30年 0.435 0.445 -0.003 10:13 40年 0.455 0.464 0.005 10:12 <08:57> 国債先物は続落で寄り付く、長期金利は0.005%に上昇 国債先物中心限月3月限は前営業日比7銭安の151円70銭と続落で寄り付いた。 前日の米債安が重しとなり、売りが先行している。10年最長期国債利回り(長期金利) は同0.5bp上昇の0.005%で出合いを付けた。 2年債入札を控えて警戒感が広がっている。市場では「可もなく不可といったことこ ろだろう。円債全体への影響はないとみている。コール市場とほぼ並ぶ水準となっており 、これ以上金利が上昇するとは見込みづらい」(国内証券)との声が聞かれる。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.101 -0.093 0 8:50 5年 -0.082 -0.074 0.004 8:52 10年 0.001 0.012 0.004 8:57 20年 0.312 0.325 0.007 8:58 30年 0.44 0.452 0.004 8:53 40年 0.455 0.465 0.006 8:52 国債引値 メニュー 10年物国債先物 国債引値一覧(10年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(20年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(30年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(2・4・5・6年債)・入札前取引含 変動利付国債引値一覧・入札前取引含む 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