[東京 25日 ロイター] - <15:10> 国債先物は続落で引け、日銀オペが弱かった2つの要因 国債先物中心限月3月限は前営業日比6銭安の151円92銭と続落して取引を終え た。日銀の国債買い入れオペの結果が弱く、後場に入り軟化した。10年最長期国債利回 り(長期金利)は同変わらずの0.015%。 日銀がきょう実施した中期・長期・超長期債対象の国債買い入れオペはいずれも弱か った。「年末にかけて流動性が低下するとみられ、早めにポジションを軽くする動きが出 たのではないか」(国内証券)とみられているが、2つの懸念要因もあったという。 きょうのオペは市場の一部で減額を予想する声が出ていた。結果的には、いずれの年 限区分とも金額は前回から据え置かれたが、日銀が28日午後5時に公表する1月の国債 買い入れ予定(オペ紙)で、超長期債が減額されるとの懸念がくすぶっている。 「黒田東彦日銀総裁は、日銀が行う金融政策の点検について持続性ということを強調 しており、超長期債のオペが減額される可能性を市場では警戒している」と野村証券のチ ーフ金利ストラテジスト、中島武信氏は指摘する。 「トリプルブルー」による金利上昇懸念も強まっている。トランプ米大統領は国民へ の現金給付金の1人当たり600ドルから2000ドルへの引き上げを求めたが、共和党 が反対。共和党への反発が強まれば、来年1月5日のジョージア州上院選挙で民主党候補 が勝利する可能性が強まるとみられている。 現物市場で新発債利回りは総じて上昇。2年債は前日比変わらずのマイナス0.13 0%だったが、5年債は同0.5bp上昇のマイナス0.115%。20年債は同1.0 bp上昇の0.395%、30年債は同1.5bp上昇の0.635%、40年債は同1 .0bp上昇の0.675%となった。 短期金融市場で、無担保コール翌日物の加重平均レートはマイナス0.016%と、 前営業日(マイナス0.021%)を上回る見通し。「週末要因もあって地銀の調達意欲 が強かった」(国内金融機関)という。ユーロ円3カ月金利先物は閑散。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.134 -0.126 -0.003 13:40 5年 -0.117 -0.109 0.004 15:02 10年 0.014 0.02 0.004 15:05 20年 0.388 0.396 0.009 15:03 30年 0.632 0.64 0.014 15:03 40年 0.67 0.68 0.008 15:10 <12:46> 中期・長期・超長期債対象の日銀オペ結果は弱い、国債先物が軟化 市場では、日銀が実施した中期・長期・超長期債対象の国債買い入れオペについて「 いずれも弱かった。年末にかけて流動性が低下するとみられ、早めにポジション調整する 動きが出たのではないか」(国内証券)との指摘が出ている。 オペ結果を受けて国債先物は軟化。中心限月3月限は前営業日比2銭安の151円9 6銭近辺に水準を落としている。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp低 下の0.010%と前場から横ばい。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.136 -0.127 -0.004 12:39 5年 -0.118 -0.11 0.003 12:46 10年 0.009 0.016 0 12:46 20年 0.385 0.391 0.004 12:46 30年 0.623 0.63 0.004 12:46 40年 0.663 0.671 -0.001 12:46 <11:10> 前場の国債先物は小反発、長期金利は0.010%に低下 国債先物中心限月3月限は前営業日比4銭高の152円02銭と小反発して午前の取 引を終えた。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp低下の0.010%。 前日の海外時間には、英国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)を含む将来 の関係を巡る交渉がようやく妥結、移行期間の終了前に合意にこぎつけた。 離脱に伴う混乱が回避された格好だが、米国市場では合意間近と伝わった23日に10年 債利回りが一時0.973%と2週間ぶりの水準に上昇するなど織り込み済 みだったため、むしろ材料出尽くしで国債価格は上昇、金利は低下した。 本日の円債市場は、この流れを引き継ぎ、序盤から堅調な相場展開となった。 日銀は午前10時10分、中期・長期・超長期債対象の4本の国債買い入れを通告。 事前には市場の一部で減額を予想する声も出ていたが、いずれの年限区分とも、金額は前 回から据え置かれた。 現物市場で新発債利回りは小動き、まちまち。2年債は前営業日比0.5bp低下の マイナス0.135%、5年債は同横ばいのマイナス0.120%、20年債も同変わら ずの0.385%、30年債は同0.5bp上昇の0.625%、40年債は同横ばいの 0.665%だった。 みずほ証券の松崎涼祐マーケットアナリストは「2年債入札をきのう終えて供給イベ ントが当面なくなり、需給が良好ということから底堅い推移となっている。きょうはマー ケットも随分閑散としている印象で、何もニュースが出てこない限りは動意薄だろう」と 指摘した。 短期金融市場で、無担保コール翌日物はマイナス0.04─マイナス0.01%を中 心に取引された。「週末ということも手伝って地銀業態の資金調達意欲が強く、レートも 強含んでいる」(国内金融機関)という。ユーロ円3カ月金利先物は動意薄。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.137 -0.128 -0.005 11:00 5年 -0.123 -0.115 -0.002 11:01 10年 0.005 0.011 -0.005 11:00 20年 0.378 0.386 -0.001 11:00 30年 0.622 0.629 0.003 11:00 40年 0.658 0.667 -0.005 11:00 <10:12> 日銀が中・長・超長期債の買入を通告、金額は据え置き 日銀は午前10時10分の金融調節で、4本の国債買い入れを通告した。対象は「残 存期間3年超5年以下」(オファー額は4200億円)、「同5年超10年以下」(同4 200億円)、「同10年超25年以下」(同1200億円)、「同25年超」(同30 0億円)。 事前には市場の一部でオペの減額を予想する声も出ていたが、いずれの年限区分とも 、金額は前回から据え置かれた。 国債先物は堅調継続。中心限月3月限は前営業日比4銭高の152円02銭付近で取 引されている。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.136 -0.128 -0.005 9:51 5年 -0.122 -0.114 -0.001 10:10 10年 0.008 0.015 -0.001 10:10 20年 0.378 0.386 -0.001 9:46 30年 0.617 0.624 -0.002 10:10 40年 0.658 0.666 -0.006 9:57 <08:48> 国債先物は反発で寄り付く、前日の米債高を反映 国債先物中心限月3月限は前営業日比6銭高の152円04銭と反発して寄り付いた 。夜間取引で先物が反発し、また前日の米国市場でも国債価格が上昇した流れを引き継ぎ 、買い先行でスタートしている。 市場では「本日は海外がクリスマス休暇で、アジア時間は米金利も大きく動かないだ ろう。国内材料では日銀の長国買い入れオペがあるが、基本的には相場のサポート材料と 期待する」(国内証券)との見方が聞かれる。 TRADEWEB OFFER BID 前日比 時間 2年 -0.137 -0.128 -0.005 8:45 5年 -0.122 -0.114 -0.001 8:47 10年 0.004 0.013 -0.003 8:48 20年 0.374 0.382 -0.005 8:48 30年 0.61 0.619 -0.007 8:47 40年 0.652 0.664 -0.008 8:47 国債引値 メニュー 10年物国債先物 国債引値一覧(10年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(20年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(30年債)・入札前取引含む 国債引値一覧(2・4・5・6年債)・入札前取引含 変動利付国債引値一覧・入札前取引含む 物価連動国債引値一覧・入札前取引含む スワップ金利動向 ユーロ円金利先物(TFX) ユーロ円金利先物(SGX) 無担保コールオーバーナイト金利先物(TFX) TIBORレート 日本証券業協会 売買参考統計値(10年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(20年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(30年債) 日本証券業協会 売買参考統計値(40年債) 日本証券業協会 短期国債レート・入札前取引含む 短期国債引け値・入札前取引含む 短期金利のインデックス (※関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)
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